検索結果全体にAMP拡大、米グーグルが正式導入。日本も間もなくか? などSEO記事まとめ9+2本
グーグルが正式に、通常の検索結果でもAMPページを表示し始めた。米国での出来事だが、おそらく日本でも同様になるだろう。
ほかにも、ついに更新されたペンギンアップデート4.0、AMP関連の「ヒント」「Q&A」「専門家の意見」「ニュースサイト以外への拡大」、非HTTPSページに対するChromeの警告などなど、SEO関連の情報をまとめてお届けする。
検索結果全体にAMP拡大、米グーグルが正式導入。日本も間もなくか?
予想よりも早かった? (Inside Search)
グーグルは、通常のウェブ検索結果表示でのAMPサポートを試験運用していたが、これを正式に開始した。
モバイル検索では、トップスニュースのカルーセルにAMPページが表示されるだけではなく、通常の検索結果でもAMPページがあればリンクはそちらが表示される。もちろんAMPマークも付く。
念のために解説しておくと、検索ランキングには影響がない。もともとその順位に位置しているページに対応するAMPページがあれば、AMPページに検索結果から直接アクセスできるようにするものだ。
今年後半に導入予定という話だったので、筆者が予想していたよりも早かった。
今のところは米グーグル(google.com)だけでの導入だ。日本のグーグル(google.co.jp)での導入は、開始次第すぐに発表してくれるとのことである。
ちなみに日本のグーグルでも、AMPプロジェクトが公式に運営するサイトだけは、AMPページが通常検索にすでに表示される。自分たちのサイトを実験台にして検証しているのだろうか?
この状況をみるに、日本のグーグルでも、まもなく正式導入されるのではないかという気がする。
日本語で読めるSEO/SEM情報
ペンギンが4.0に更新! 有料・自作リンクをリアルタイムで順位に反映
2年間も待ちました (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、ついにペンギンアルゴリズムの更新を実施し、公式ブログで発表した。バージョンでいうとペンギン4.0だ。
「ペンギンアルゴリズム」とは何か、念のために説明しておこう。
ペンギンは、ガイドラインに違反する手法でランキングを不当に上げているページの順位を下げる、グーグルのアルゴリズムだ。いわゆる「ウェブスパム」に該当する施策を行っているページ対策のためのもので、有料リンクや自作リンクのような不正なリンクを特に重点的にターゲットにしている。2012年4月に導入された。
グーグルのアルゴリズム更新のなかでは、最も大きな変動を起こしたものの1つに挙げられ、導入後も大規模なペンギンのアップデートをグーグルは2回実施している。ところが、最後の更新からは、ほぼ2年たっている点が問題となっていた。
ペンギンが長らく更新されないことの問題点として最も大きなものは、下げられた順位を回復できないサイトがあることだった。問題点を修正したにもかかわらず、ペンギンアルゴリズムの低評価が残ったままで、検索順位の改善が見られないことがあるのだ。
公式アナウンスによると、最新のペンギンアルゴリズムは、次の2つの特徴を備えているそうだ。
- アップデートがリアルタイムになった
- さらにきめ細かい対応が可能になった
それぞれ次のように説明している。
今回の変更により、Penguin のデータはリアルタイムで更新されるようになります。そのため、変更内容が従来と比べてはるかに早く(通常、Google が再クロールしてページをインデックスに再登録するとすぐに)反映されます。
新しい Penguin では、スパムに対して、サイト全体に影響を与えるのではなく、スパムのシグナルに基づいてランキングを調整するようになりました。
これからは最新の状態が検索結果に反映されるまで2年も待たなくてもよくなる。また、ページ単位あるいはリンク単位でアルゴリズムが適用されるようになるのだと思われる。
公式アナウンスは、重要なことに触れて締めくくっている。
Penguin のようなアップデートは Google がランキングの決定に使用している 200 以上のシグナルの 1 つにすぎない
ペンギンアルゴリズムだけで検索結果が決まるわけではない。グーグルが検索結果に上位表示したいのは、ユーザーの役に立つ高品質なコンテンツを持つ、使いやすいサイトのページだ。これを確実に実践し、よこしまな考えをもたなければ、ペンギンなど気にする必要はまったくないはずだ。
AMP促進キャンペーン、絶賛実施中!
AMP対応に役立つTIPSが盛りだくさん (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
AMP対応を促進する「#AMPlify」(アンプリファイ)というキャンペーンをグーグルが実施していることを、前回お伝えした。
グーグルは今回新たに、AMP対応に役立つ記事を2つ、ウェブマスター向けブログに公開した。
次のような内容が解説されており、どちらもAMP対応する際の良い情報になる。
簡単に始められる
どんなサイトにも効果的なわけではない
サイト全体を AMP 化(#AMPlify)する必要はない
AMP プロジェクトはオープンソースにより進化を続けている
AMP ページを特定の場所に表示するために追加要件を満たさなければならない場合がある
検索結果のランキングに影響はない
AMP に対応した Google 検索結果は世界中に拡大
サポートを求めることができる
Q:サイトに追加する AMP ページの作成を検討しています。AMP にはどのようなメリットがありますか。また、どのようなサイトやページが AMP に適していますか。
Q: Search Console にログインすると、既に問題を解決したはずの AMP ページのエラーが表示されます。これらのエラーがまだ表示されるのはなぜですか。
Q: 作成した AMP ページが Google 検索に表示されません。どうしたらよいですか。
またAMP広告に関する記事が、開発者向けブログに公開されている。こちらは、AMP開発の中心的役割を果たしているグーグル社員が7月に個人ブログに投稿した記事の翻訳だ。
AMPページでの広告掲載を予定しているなら、読んでおくといい。
パスワードやカード情報を送信する非HTTPSページにChromeが警告
将来的にはすべてのHTTPページに警告か? (Google Developers Japan)
パスワードやクレジットカードの情報を送信するページがHTTP接続(つまり非HTTPS)だった場合、グーグルのChromeブラウザが警告するようになる。
具体的には、非HTTPSで重要情報を送信するページでは、アドレスバーに「Not secure」(安全でない)と表示される(2017年1月にリリース予定のバージョン56から)。
対象になるのは、パスワードとクレジットカード情報を送信するページに限られる。こうした特に機密性が高い情報をHTTPSではなくHTTPで送らせているページは、まさかないとは思うが、もし万が一、HTTPなら早急にHTTPSに変えるべきだ。
現時点で予定されている「Not secure」表示対象はパスワードとクレジットカードなどの情報を送るページだけだが、、最後にこうも書かれている。
将来的には、すべての HTTP ページを安全でないと明示し、HTTP セキュリティ インジケーターを、破損した HTTPS に対して表示されるものと同じ赤い三角形に変更する予定です。
「まだHTTPでかまわない」とのんびり構えていると、慌てふためくことになるかもしれない。
「◯◯するとSEOに効果がある」を鵜呑みにするのは大きな失敗の素
「なぜ?」なのかを理解する必要あり (検索サポーター)
記事を書き直すとSEOに効果がある
記事の文字数を増やすとSEOに効果がある
検索流入少ないページをnoindexにするとSEOに効果がある
“SEOに効果がある”と言われる上記のような施策を耳にしたことがあるはずだ。
だが、これらは果たして本当なのだろうか? 「こうした言葉だけを鵜呑みにしてSEOを施策すると失敗することがある」と警鐘を鳴らす記事を紹介する。
紹介したような「SEOノウハウ」は、たしかに効果が出ることもある。しかし、「なぜそれをやると効果が出るのか?」の理由を理解することが重要だ。
Aというサイトでは効果があった手法を、そのままBというサイトで行っても効果がないかもしれない。効果がないどころか、逆にマイナスの影響が出ることだってありうる。
“どこか”で“だれか”が書いていたことを、盲目的に実践するのはやめよう。「どうしてそうなるのか」「自分のサイトにも当てはまることなのか」を十分に検討することから始めよう。
紹介した記事には、冒頭で挙げた施策が効果を出す(または出さない)理由も説明されている。目を通しておくといい。
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掲載記事からピックアップ
URLの使い方とAMP広告に関する記事を今週はピックアップ。
- Xmasイベントのように毎年開催するイベントには同じURLを使い続けるのがSEOに強い
1つのURLを育てて強くする - AMPページの広告掲載にはamp-ad用のJavaScriptの読み込みが必要に
このJSがないと将来的にエラーの原因に
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