ホームページの「ゴール」へサイト訪問者をスムーズに連れていくお客様目線のコンテンツ作り
第1回~5回で、文字をいかに読んでもらうか、さらに全体を読んでもらうための、レイアウトのポイントなどをお伝えしてきました。シリーズ最終回は、「『目的』を読んでもらう」ためにはどうしたら良いかについてご紹介します。
ホームページを開設している場合の目的の多くは
- 問い合わせを増やしたい
- 認知度を上げたい
- 商品を売りたい
ではないでしょうか。
今回はこの中の「問い合わせを増やしたい」を例にあげてみます。
ホームページを作る際に必ずと言って良いほど、ナビゲーションに配置される「問い合わせ」。
ナビゲーションは、ホームページのコンテンツを閲覧するために非常に重要な役割を果たしますので、ここにあることもとても重要です。お客様が自然に「常にそこにある」という意識をつくりやすいナビゲーションを、利用しない手はありません。
まれに、会社概要のサブメニューとして「お問い合わせ」を配置していたりするホームページもありますが、ぜひナビゲーションに見えるように配置することをおすすめします。
さて、ここでもうひと工夫。より多くの問い合わせを誘導するために、各ページの区切りに問い合わせへの誘導を配置してみましょう。
下記は第5回の「ホームページの『目的』をわかりやすく「読んで」もらおう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました」でご紹介したレイアウトですが、さらに問い合わせへの誘導を入れたものです。
- 「りんごグループ」の下に問い合わせへの誘導
- 「しじみグループ」の下にも問い合わせへの誘導
なぜ、それぞれのグループ毎に配置した方が良いのかというと、人は五感の中で、目(視覚)から8割近くの情報を得るといいますが、ホームページのように、いろいろなジャンルの情報が掲載されている中でも、「自分が興味を持っているもの」は、たやすく見つけることができると言われています。(カクテルパーティ効果)
ちょっと大げさですが、りんごの商品が欲しいと思っている人にとっては、しじみの商品はどうでも良い(欲しくないから見ない)ということです。これらのことを考慮すると、それぞれのグループ毎に問い合わせボタンを配置した方が良い、ということになります。
※カクテルパーティ効果
パーティのような大勢の人がいて賑やかなところでも、自分の名前や自分が興味のある言葉には意識が向くという現象のこと。
次は、問い合わせへの誘導部分のつくり方です。
受付する問い合わせの種類が、メールまたはお電話で、というパターンで考えた場合、どんな風に文字をレイアウトしたら良いでしょうか。
まずは問い合わせの方法2種類を並べてみます。
何か足りないと思いませんか?
ホームページはひとつ(ひとり)の「店舗」「営業マン」として捉えることができます。
そして、インターネットなので「24時間営業」となります。
しかし、24時間365日体制で問い合わせを受付することは難しいこと、また、ホームページ上では「対話」ができないことから、「視覚」から問い合わせに関する情報を伝える必要があります。
もう、何を追加すれば良いかわかりましたよね?
「第2回:情報もレイアウトしよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました」でご紹介した、6W2Hの中の「When」=「いつ」です。
たとえば、夜7時くらいにホームページを訪れた人は一般企業はすでに営業を終了している時間帯なので、「今電話しても出るかな?出ないかな?」と心配になりますよね?
『電話で問い合わせをしよう』と思ってくれたお客さまがいた場合、受付時間外なので当然電話はつながらず、「なんだ、出ないじゃないか」と、がっかりさせてしまいます。ここで、類似商品を取り扱っているホームページの方の問い合わせには電話がつながったとしたら・・・!?
お客様を逃さないためにも、受付時間は記載することをおすすめします。
これで、お客さまがホームページを訪れた時間に、どの方法で問い合わせをすれば良いのかが、わかりますよね。
ここでのポイントは
- 関連するものは近くに配置する(電話番号と受付時間など)
- 視覚に訴えられる要素は形で表現する(可能であれば)
です。形があると、パッと見で電話とメールはすぐに理解できます。
※参考
みんビズ制作講座:上手に素材を使いこなそう 第3回:アイコン・フォントを提供しているサイト※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
さらに「信頼感」「親近感」をアップする方法があります。それは、『人』です。
『中の人』(お店の人)の写真が加わると、グッと「信頼感」「親近感」がアップします。写真の加工が少し難しいかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
問い合わせを増やすためには、会話のできないホームページをいかにお客様目線で作るかというところがポイントになります。
人間は「形」も脳で「読む」ことができます。
文章とアイコンなどをうまく活用し、必要な情報を必要な場所へ配置することで、ホームページでのより良い「接客」をめざしてみてください。
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
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