広告アカウントを見ることはできていますか?

  • 媒体の推奨アカウントの形式が変化し続け、それに合わせている間になにがベストなのかわからなくなってしまった!
  • 代理店に運用を任せているアカウントを覗いたけど、どんなことをしているの?
  • 前の管理者が突如居なくなった、アカウント管理を引き継いだけどわけがわからない!

いろいろとアカウント構成を試して迷走している方は、現在のアカウント構成がどうなっているのか見直してみましょう。
初めて広告アカウント運用をする予定・考え中の方や、代理店に広告運用を任せている広告主の方は、広告アカウントを確認する際の参考にしてみて下さい。

整理・整頓する

ひとつの広告グループの中には分類されたキーワードを入れ、そのキーワードに合った広告があり、キーワードと広告に合った最終リンク先URLが設定されています。
広告グループひとつに対して最終リンク先URLは1つが良いとされています。

どれかがひとつ欠けていたり、合っていないことで広告グループが本来のパフォーマンスを出しきれない場合があります。用途別にキーワードは整理されているか、複数の最終リンク先URLを同じグループに入れてしまって整頓できていないなど、いまいちどチェックしてみましょう。
しかし、リンク先での訴求内容は同じで、バリエーションでABテストしている場合もあるため一概にダメというわけではありません。

「タンス理論」て何?

ところで、タイトルにある「タンス理論」は何かと疑問に思っているかもしれませんが、
これは私が広告運用に関わった当初から勝手に考えている理論です。

アカウントは部屋、もしくはクローゼットと想像してください。
キャンペーンはその中に置いてあるタンスです。広告グループはタンスの引き出し、キーワードは引き出しの中身にあたります。

いちど、引き出し(広告グループ)の中身(キーワード)をすべて出してみます。
中身を全て出してみたとき、別の引き出しに片方の靴下(キーワード)が入っていたりしませんでしたか?そんなときは正しい位置に移動させてあげましょう。本来収納すべき引き出しではないところに、別のものが紛れこんでいるかもしれません。

中身を柄違いで引き出し分けしている場合もあるかもしれませんが、使用用途(最終リンク先URL)が同じであるならば、わざわざ分ける必要はありません。
夏物・冬物など使い分けが必要(最終リンク先が異なる)であれば引き出しは分けたままで問題ありません。

中身をまとめたことで引き出しの中身がいっぱいになりすぎてしまった場合には、専用タンス(新しいキャンペーン)を用意することも検討してみてください。
大きなスペース(コスト)を準備することにより、今まで以上に使用頻度(表示機会)が増えるかもしれません。

使いやすさが増せば、毎日のコーディネート(管理)も楽しくなりますよね。

アカウントの中身が見やすく管理しやすく、どこになにがあるのか把握できることで運用もスムーズになるはずです。

まだまだ断捨離が必要?

広告グループに入ったキーワードをあらいだし、整理整頓するだけでも十分アカウント構成が綺麗になったかと思います。しかし、先ほど行った中身チェックで気づいてしまった方もいるのではないでしょうか。

  • 今月、もはや半年以上いちども使用していない=表示もクリックも無い
  • 痛んでボロボロで使えない、もう使わない=品質スコアが低すぎる
  • 買ったはいいが身の丈にあっていない=CPCが高すぎる、コストを使ってしまっている

これらはこのままタンスに入れておいても肥しになるか、虫に食われるかのどちらかです。 

表示・クリックがないものは削除しても問題なく、入札しているキーワードでまかなえている状態といっても良いでしょう。悪いスコアのものがグループにいることでグループそのものの評価が下がってしまっている可能性もあります。

しかし品質スコアが低いけれども、ある程度の表示機会のあるキーワードの中には捨てる必要のないキーワードも稀にあります。

Google広告では詳細のパフォーマンスで「推定クリック率」「ランディングページの利便性」「推定CVR」を確認できます。
これらの項目がすべて低い評価であれば、意を決して削除してしまうのも良いですが、もし、ランディングページの利便性の項目のみ低いようであれば、もしかするとこのキーワードは居るべき引き出しを間違えている可能性があります。広告に設定をしている最終リンク先URLとキーワードがミスマッチの場合も。
他のグループで該当のキーワードとマッチするものがあれば引越しを行い、該当するものが無いのであれば新しくグループと広告を作ってあげるのも良いでしょう。

いくらお洒落な洋服も、綺麗に配置・整理整頓されていなければ魅力が半減してしまいますよね。これから来る夏に向けて、広告アカウントも大掃除&衣替えをしてパフォーマンスアップさせる運用をするためにもスッキリさせましょう!

広告アカウントの中身が綺麗に揃っていると分析もしやすくなりますよね。
弊社QuickDMPを活用すれば自社データも取り込むことができるので、自社データと広告のデータを突き合せて分析・評価ができます。
気になった方は是非こちらからお問い合わせください。

この記事を書いた人
宮里 茉莉奈
宮里 茉莉奈
SEMコンサルタント

年齢に似合わぬ落ち着きは、アユダンテNo.1。キラリと光る分析視点でTableauによるビジュアライゼーションレポートなどの作成にも取り組むが、それを楽しいという。趣味は美術鑑賞と猫を愛でること。