アイデアの宝庫を築く方法、日々の切り抜きメモからクリエイティブな生活へ
こんにちは、明坂です。
仕事や日々の生活の中でアイデアが求められる瞬間は多いですよね。それは自社の新製品のプロモーション企画から、日常の「今日の晩御飯は何にする?」まで、さまざまです。特に、日々自炊をしている方は、「毎日のメニューを考えるのが面倒」と感じることもあるでしょう。私もそうでした。
今回は、そのようなアイデア出しにおける悩みを解決する方法として、Notionを活用した「日々の切り抜きメモ活用」についてお話しします。目指すは、日々触れる情報を単に流し見するのではなく、それを整理し、活用することで、生活を少しでも便利にすることです。
「アイデアの引き出し」を積極的に活用する
私の仕事では、新製品や新番組のプロモーション企画を考えることがよくあります。過去の経験からいうと、優れたアイデアは空から降ってくるものではなく、既存の「アイデアの引き出し」から適切に取り出されるか、複数のアイデアを組み合わせることで生まれることが多いです。私の身近なプロデューサーやクリエイターも、広告をはじめ、映画、ドラマ、演劇、アニメ、リアル脱出ゲームなど膨大なコンテンツを消費し、インプットを積み重ねています。
ただ、単にコンテンツを消費するだけでは、必要な時にそれを活用するのは難しいもの。重要なのは、消費した情報を理解し、整理し、再構築可能な形で記憶に留めておくことです。
クラウドベースメモツールを活用するスマートな手法
多くの人は紙やスマホのメモ機能で情報を保存しているかもしれませんが、私がおすすめするのはNotionのようなクラウドベースのメモツールを用いてフォーマットを作る方法です。特に、広告やプロモーションに関する情報を整理する際に使っているフォーマット(テンプレート)は以下のようになっています。
- タイトル:その広告が面白いと感じた点を一言で
- 広告種別:メディアの形式(テレビ、新聞、動画、Twitter等)
- 掲載時期:初出や掲載の日付
- オフィシャルURL:企業サイトやキャンペーンサイト
- 補足URL:関連するニュース記事や言及されている投稿
- キーワード:広告の特徴を表すタグ(パロディ、コラボ、エモい等)
- 制作:広告主、企画者、クリエイター等
このような情報の整理・蓄積には、後で再利用しやすいという利点があります。さらに、情報を収集する「目的」があると、より多くの情報を意識的に捉えることができるでしょう。短いメモから始めて、時間があるときに詳細を追加する方法でも十分です。これを習慣化することで、徐々に自分自身の知識データベースが充実していくはずです。
ニュースにはならない成功事例へのアクセスと情報感度の向上
大きく話題化したプロモーションは、ニュースで取り上げられ後々まで残ることもありますが、それは世の中のほんの一部。自分が必要とする方向性に沿った事例を、後から検索するのは結構難しいんですよね。積極的にデータを蓄積することで、ニュースにならないような面白いキャンペーンにも気づくことができ、引き出しを増やせるということもメリットだと思います。
データを蓄積し整理するメリットは、再利用が容易になる点もありますが、それ以上に情報に敏感になれることだと感じています。カラーバス効果により、特定の目的意識をもつと、それに関連する情報が目に入りやすくなります。街中や動画視聴中にも面白い広告に出合ったら、すぐにアプリを開きメモを取る習慣が大切です。
私は主に、広告系の専門誌、SNSでの広告クリエイターのアカウントなどから情報を収集しています。時間がない場合は、タイトルや製品名だけをメモして、後で詳細を調べるという方法でも問題ありません。
Notionを活用した情報蓄積と活用のポイント
情報蓄積ツールとしてのNotionはとても便利です。複数のデバイスからアクセスできる便利さはもちろん、記録のフォーマットを自在に作れることや、表示形式もカスタマイズ可能です。
例えば、私は自炊をする際のレシピ、献立管理にも、このようなフォーマットを活用しています。
- 料理名
- タグ:材料や料理のタイプで分類(鶏肉、キャベツ、スープ、パスタ、揚げ物など)
- サイト:情報源の分類
- ステータス:作成状況、味の評価
- 最後に作った日:作ったら更新しています
- 備考:レシピURLや作成時の注意点など
毎日更新される料理系YouTubeチャンネルを多数フォローし、視聴しているため、新しいレシピとの出会いが尽きることはありません。それでも、献立に悩んだらこのデータベースを参照する習慣があります。
ナレッジ活用をチームに拡大
今回紹介した広告事例やレシピデータベース以外にも、ライフログやペットの飼育記録など、多様なフォーマットでデータを管理しています。個人だけでなく、チームやコミュニティでの共有も有用です。例えば自社のマーケティングチームの中で共通の広告事例データベースを作成すれば、より多く、かつ多面的な視点の事例が収集されることでしょう。
以前のコラムで、ナレッジシェア文化の構築においては、データの再利用と評価が重要であると示唆しました。まずは小規模に個人のレベルから蓄積→活用のサイクルを作り、チームでの取り組みに発展させるという手段もやってみると面白いかもしれません。また、Twitterなどでゆるく繋がって、事例をシェアしていくコミュニティを作ってもいいかもしれませんね。
私のTwitterアカウントでは、面白い広告事例を頻繁にシェアしています。また、蓄積した事例に興味がある方は、リプライを送っていただければシェアもさせていただきます。
日々のメモ活用によって、皆さんの仕事や生活が少しでも便利になれば幸いです。
それではまた。
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