「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2014」贈賞式――グランプリはどの作品に?

一次審査を通過した45作品から20作品が受賞。グランプリは?

ヤフーが主催する「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2014」の贈賞式が11月26日に都内で開催され、各部門の受賞作品が発表された。

Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワードは、本年で9回目を迎え、スマートデバイス(スマートフォンやタブレット端末)の広告クリエイティブの可能性を探り、将来とコンテンツクリエイティブの発展を目的としたアワードだ。

賞の構成としては、プロ・アマを問わない「一般の部」と企業・各団体のブランディングや商品・サービスの訴求を目的とした「企業の部」の2つの部がある。また、それぞれの部でグランプリと3つの賞が用意されている。

一次選考を経て最終審査にノミネートされた45作品から20作品の受賞が決定し、今年度の「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2014」のグランプリ受賞作品は次の通り。

贈賞式では、トロフィー「Black Cube(ブラックキューブ)」を手に、グランプリ受賞者のみが座れる「Big Idea Chair(ビックアイデアチェア)」に着座した。

一般の部グランプリを受賞した「しゃべる名刺」の制作者:右と中村氏:左

一般の部でグランプリを受賞したしゃべる名刺のプレゼンターをつとめた中村 洋基氏(PARTY)は次のように評している。

2012年からこのアワードをモバイルオンリーにし、応募作品が全体的におもしろく、クオリティが高くなってきました。どれが受賞してもおかしくない状況のなかで、どんな視点でグランプリを選ぶのかとったことを審査員ととても話しました。

今回「しゃべる名刺」がグランプリを受賞したのは、名刺に関する課題を斬新なアイデアで解決した点です。ちょっとした課題をアイデアで解決し、それを丁寧につくりこむことでグランプリが取れるということがポイントでした(中村氏)。

企業の部グランプリを受賞した「Google Maps Pokémon Challenge」の制作者と深津氏

企業の部でグランプリを受賞したGoogle Maps Pokémon Challengeについて、深津 貴之氏(Art & Mobile)は次のように評している。

この作品は、エイプリルフールのキャンペーンで作られた作品で、実はもっと簡単な作りだと思っていました。しかし、とても丁寧に作り込んであり、世界中でポケモンを探そう! といって、世界中のみんなが楽しんで遊んでいました。作り込み、規模、クオリティすべてがそろって堂々の受賞だと思います。

ヤフーのアワードでグーグルが受賞してイイの? というところがありますが、ヤフーアワードは全員のクリエイターが平等に賞を受賞できるという姿勢で行っているので、今回この受賞が実現しました(深津氏)。

また、今回は特別企画として、「夜のインターネットクリエイティブアワード」を開催。本アワードは、Yahoo! JAPANトップページの深夜(25~26時)限定で掲載されるクリエイティブなバナー作品「ヨルパネ!」を募集したもの。

贈賞式の終わりには、審査員を代表して柳澤 大輔氏(面白法人カヤック)から総評が述べられた。

柳澤 大輔氏

TIAA(東京インタラクティブ・アド・アワード)がなくなった今、国内最大のクリエイティブ賞で広告賞という枠を超えてきたと思っています。

2012年にモバイルオンリーにし、徐々に作品全体のクオリティが上がって来ていると思っています。グランプリや各賞のゴールドを決めるときに、審査員のなかで票が分かれることもありました。

そのようななかで、審査を決めるにあたってキーワードとなったことは「未来がワクワクするか」です。この作品に決定して、未来がワクワクするような変化が生まれるか。クリエイターがそのようなことを考えながら、次々に新しいモノが生まれることを期待しています。

その他の受賞作品はこちら。
http://creative-award.yahoo.co.jp/prize/2014/index.html#grandprix

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