子どものスマホ利用が広がる。3歳以上では半数が「ほぼ毎日」か「週に2~4回」【カスペルスキー/e-Lunch調べ】
カスペルスキーとNPO 法人 e-Lunchは、0歳から6歳児の保護者1,406人を対象に「2017年度 子どものスマートフォン・タブレット利用調査」を実施した。
3~6歳の半数以上が「ほぼ毎日」もしくは「週に2~4日程度」利用
スマートフォン/タブレットの利用頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」(右側の深緑)と「週に2~4日程度」(緑)の合算は3歳以上の各年齢でおおむね5割を超える結果となった。子どもがスマートフォンないしタブレットを日常的に利用しているようすがうかがえる。
このうち、小学校入学前の6歳児の利用頻度を2014年と2017年(今回)で比較すると、「ほとんど使わない」が44.1%から27.9%に減少していた。
カスペルスキーと e-Lunchでは「保護者はネット依存の深刻化などを考慮し、子どもがスマートフォン/タブレットを使い始めるタイミングからルールを決めて、適正な使い方の習慣化を意識する必要がある」と警鐘を鳴らしている。
保護者の利用時間と子どもの利用時間に相関
スマートフォン/タブレットの1日の利用時間を保護者と子どもそれぞれについて聞いたところ、利用時間が長い保護者の子どもほど利用時間が長いという関係がみられた(集計対象は3歳~6歳児とその保護者)。
上図において、右側のピンクは「2時間以上」、黄色は「2時間」、緑は「1時間」を示すが、保護者の利用時間の長い上段ほど、この3色の比率が高い。たとえば保護者が1時間利用している場合、その子どもが1時間以上利用する割合は20.8%だが、保護者が2時間以上使用している場合、子どもが1時間以上利用する割合は32.6%となる。
また、保護者の1日の利用時間に目を向けると、1日に1時間以上利用する保護者の割合は2014年には57.1%だったが、2017年には77.7%まで増加したとのこと。
保護者のデバイスのフィルタリング設定は9.9%
調査対象となる0歳~6歳の子どもは保護者のスマートフォン/タブレットを利用しているとみられるが、保護者自身のデバイスにウイルス対策をしている人は37.7%、フィルタリング設定をしている人は9.9%であったとのこと。
調査概要
- 【調査名称】「2017年度 子どものスマートフォン・タブレット利用調査」
- 【調査対象】0歳から6歳児の保護者
- 【調査方法】保育園・幼稚園の協力を得て保護者にアンケート調査を実施
- 【調査時期】2017年1月18日~12月7日
- 【回答者数】1,406人
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