コロナ禍でオンラインビデオの視聴時間がジャンプアップ、週7時間を超える【ライムライト調べ】

日本は前年の週4.8時間から7.2時間まで急増。よく視聴されているコンテンツは「テレビ番組の配信」

ライムライト・ネットワークス・ジャパンは、2020年10月にグローバルで発表された報告書「オンラインビデオの視聴状況に関する調査-2020年」について、日本の調査結果に焦点を当てた分析内容を発表した。

「オンラインビデオの視聴状況に関する調査-2020年」は、週に1時間以上オンラインビデオを視聴する18歳以上男女を対象に調査を実施。日本、韓国、インド、インドネシア、シンガポール、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、アメリカの5,000人から回答を得ている。

コロナ禍でオンラインビデオの視聴時間が大きく伸長、週7時間を超える

まず「1週間に平均して何時間オンラインビデオを視聴しているか」を聞くと、グローバル平均は7.91時間。新型コロナウイルス感染症の影響によりステイホームが発生したことで、前年比16%増と、1時間以上伸長した。国別で比較を行うと日本は、前年の4.8時間から7.2時間と、調査国の中で最大の伸びを示した。

「オンラインビデオの視聴時間の中で、視聴しているコンテンツの種類」を聞くと、最も人気だったのは「テレビ番組の配信」(グローバル:4.6時間、日本:5.2時間)だった。一方その他のコンテンツ種類で、日本はすべて、グローバル平均を下回った。特に「映画」「ゲーム実況」「ビデオ会議」「オンライン教育」「ソーシャルメディア/UGC」の視聴時間は、調査国中で最低だった。

有料のビデオストリーミングサービス、日本の加入件数は世界平均の半分程度

さらに「ソーシャルメディア/UGC」(Facebook、Instagram、Snapchat、TikTok、Twitch、Vimeo、YouTube)について、プラットフォームごとに見ると、グローバルでは「YouTube」65.1%が圧倒的1位だった。やはり動画視聴=YouTubeという図式が強い。日本でも、グローバルよりやや低い57.7%となったが「YouTube」が1位だった。なお日本は、FacebookよりInstagramのほうが高く、グローバルの結果と逆転している。

同様に「有料のビデオストリーミング(SVOD)サービス」についても質問。加入しているサービス数は、グローバル平均で1.5件。一方、日本では0.8件で2018年から停滞している。

一方、「ビデオストリーミングサービスを解約する場合の理由」を聞くと、1位は「価格」(グローバル:46.9%、日本:42.5%)、2位は「コンテンツ」(グローバル:29.4%、日本:35.7%)だった。日本はグローバルと比較して、コンテンツを重視する傾向があるようだ。

最後に、「オンラインでのビデオ視聴における不満点」を聞くと、グローバルでも日本でも「リバッファリング(再生中にデータ読み込みのためにビデオが停止すること)」が1位だった。ただしグローバル:43.8%に比べ、日本は31.5%と調査国中でも最も低い。これは日本の回線が比較的安定しているためと考えられる。

調査概要

  • 【調査対象】週に1時間以上オンラインビデオを視聴する18歳以上男女
  • 【調査方法】日本、韓国、インド、インドネシア、シンガポール、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、アメリカ
  • 【調査期間】
  • 【有効回答数】5,000人
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