ワクチン2回接種済み・1回接種済み・未接種の人、考え方や行動の違いとは?【ネオマーケティング調べ】

今後の接種意向については「まだ様子見」の状態が多数。安全性には厳しいが効果は一定数が認める。

ネオマーケティングは、「新型コロナウイルスワクチン接種に関する意識と行動」についての調査結果を発表した。ワクチン2回接種済み238名、1回接種済み208名、未接種754名の合計1,200名にアンケートを行っている。

安全性への不安もあるが、効果には一定以上の信頼感

まず「ワクチン接種の安全性」について聞くと、ワクチンを接種している人ほど高く、未接種の人は低い。2回接種済みの人では「安全と思う+まあ安全だと思う」の合計は79.9%、1回接種済みでは66.8%、未接種では35.3%だった。

一方で「ワクチンの効果」そのものについては、2回接種済みの人で「効果があると思う+まあ効果があると思う」の合計は86.6%、1回接種済みでは81.2%、未接種では60.4%で、全体的な数値もあがるとともに、差が縮まっている。

「今後ワクチン接種が広まったら、感染拡大前のように安心できるか」という質問については、2回接種済みの人で「安心できる+まあ安心できる」の合計は73.9%、1回接種済みでは62.9%、未接種では40.1%だった。

ワクチン未接種:安全と思うかどうか、今後接種するのか

「ワクチン未接種」という人は、事情により未接種の場合と、本人の意志で未接種の場合とがある。未接種の754人に考えを聞くと、「接種は安全」266人、「どちらともいえない」301人、「接種は安全ではない」187人に分かれた。

そこでそれぞれに、「今後のワクチンの接種意向」を聞くと、「受ける」と回答したのは、「接種は安全」86.1%、「どちらともいえない」47.2%、「接種は安全ではない」15.5%となった。「様子を見たい」という意見は、「接種は安全」という人でも10.5%、「どちらともいえない」「接種は安全ではない」という人のいずれでも4割以上存在している。ワクチンの安全性に関する認識が、そのまま接種意向に直結していることがうかがえる。

ワクチン接種後の変化:行くのはアウトレット、行かないのは海外旅行

さらにワクチン接種意向のある人に「ワクチン接種後に行くと思うところ」を聞くと、これまでと比較して「アウトレットモール」68.5%増、「百貨店・デパート」33.5%増、「ショッピングモール」27.4%増と、大型施設が上位となった。また、「実店舗全体での買い物の頻度」についても、「変わらない」とした人が68.1%ながら、「接種後は増える」とした人が29.5%にのぼっている。

一方「旅行」については、3割以上が「半年以内に、国内旅行に行きたい」と回答したが、海外旅行については60.3%が「しない」と回答した。

「ワクチン接種後に行くと思うレジャー施設」については、「劇場・コンサートホール」104.5%増がもっとも訪問意向が増加しており、「テーマパーク・遊園地」100.0%増がほぼそれに並んだ。

調査概要

  • 【調査対象】「アイリサーチ」登録モニターのうち、全国の20歳以上の男女
  • 【調査方法】Webアンケート
  • 【調査期間】2021年7月16日~19日
  • 【有効回答数】1200名(ワクチン2回接種済み238名、1回接種済み208名、未接種754名)
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