日本のブランドの価値ランキング、トヨタが14年連続1位【インターブランド調べ】

価値が減少したブランド数は21で、前年の48から大幅回復。

インターブランドジャパンは、日本発のブランドを対象としたブランド価値ランキング「Best Japan Brands 2022」を発表した。独自のブランド価値評価手法「Brand Valuation」を用いて、ブランドの持つ価値を金額換算している。今年で14回目だが今回より、これまで「上場企業」としていた評価対象を、「各種財務情報が公表されていること、または監査済みの財務情報が入手可能なこと」に変更した。また医薬品カテゴリも追加された。

“日本企業のブランド価値の低下”から徐々に回復基調に

「Best Japan Brands 2022」では、1位「トヨタ」、2位「ホンダ」、3位「ソニー」と、前年と同じ顔ぶれがトップ3を占めた。トヨタは調査開始から連続して14回目の1位だ。トップ100について成長率を算出すると平均8.6%増で、前年のマイナス0.5%から大きく回復した。またブランド価値が減少したブランド数についても、前年の48から21まで減少するなど、復調が確認されている。全100ブランドのブランド価値総額は2,540億ドル(前年比6.9%増)に相当するという。

前年と比べてブランド価値を大きく成長させた企業では、「メルカリ」39%増、「富士フイルム」34%増、「味の素」30%、「ワークマン」29%増、「ニトリ」29%増が上位となっている。これら成長率の高いブランドについては「ブランド強度分析」 の10要素において「Trust(信用度)」「Agility(俊敏力)」「Participation(共創性)」が高い傾向が見られたとのこと。

Best Japan Brands 2022(1~50位)

 

Best Japan Brands 2022(51~100位)

 

調査概要

  • 【評価対象基準】
    • 日本発のブランドであること:日本の企業によって生み出されたコーポレートおよび事業ブランドであること
    • 各種財務情報が公表されていること、または監査済みの財務情報が入手可能なこと
    • 「Best Global Brands 2021」ランクインブランドは、2021年度のブランド価値金額を適用
    • 日本で一般に認知されていること
  • 【評価手法】
    • 1. 財務分析:企業が生み出す利益の将来予測を行う
    • 2. ブランドの役割分析:利益のうちブランドの貢献分を抽出する
    • 3. ブランド強度分析 :ブランドによる利益の将来の確実性を評価する
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