急成長中のリテールメディア広告市場 2024年は4,692億円、2028年は約1兆845億円と予測【CARTA HOLDINGS調べ】
CARTA HOLDINGSは、デジタルインファクトと共同で、リテールメディア広告市場に関する調査を実施した。広告主によるリテールメディア広告に対する広告支出の総額を、リテールメディア広告市場規模とし、2023年までの推計および2024年から2028年までを予測した。
2024年リテールメディア広告市場は4,692億円、2028年には1兆845億円に
2024年のリテールメディア広告市場は、前年比125%の成長率で4,692億円に達し、EC事業者が4,142億円、店舗事業者が550億円を占める見通し。大手EC事業者による広告提供への需要が引き続き高い一方、店舗事業者もリテールメディアビジネスの環境整備を進めており、業界全体が大きく前進している。
また、リテールメディアネットワークを形成する広告事業者の支援が市場成長を後押ししている。今後も高い成長を維持し、2028年には2024年比約2.3倍の1兆845億円規模に拡大すると予測される。
店舗事業者のリテールメディア、2024年は550億円
店舗事業者のリテールメディア広告市場は、2024年に550億円、前年比163%の成長が予測される。大手企業ではリテールメディア事業部門の組織化が進み、広告ビジネスへの投資が本格化。広告事業者との提携やマーケティング部門からの予算獲得に向けた取り組みも進展している。デジタル広告の需要増加やデジタルサイネージの環境整備が期待され、テクノロジーの進展により、2028年には市場規模が1,750億円に達する見込みである。
調査概要
- 【調査主体】株式会社CARTA HOLDINGS
- 【調査時期】2024年9月から 2024年12月
- 【調査方法】広告業界・小売業界関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
- 【調査対象】リテールメディア広告市場
- 【調査機関】株式会社 デジタルインファクト
※リテールメディア広告市場とは:広告主によるリテールメディア広告への年間支出総額が対象。リテールメディア広告は、店舗を持つ小売企業(店舗事業者)並びにEC専業の小売企業(EC事業者)が提供する各種オンラインメディア広告の総称。店舗に設置しているデジタルサイネージ広告も含む。
※オンライン広告メディアとは:アプリ、ECサイトなどのオウンドメディアにおける商品告知広告やクーポン、メールマガジンのほか、匿名化された小売企業の顧客データを活用したターゲティング配信が可能なオンライン広告など、広告商品の企画、運営に小売企業が関与する広告プロモーションを対象。
※オンライン広告とは:今回の調査より、複数の小売企業の顧客データ・購買データなどを一括で取りまとめ、これを活用したターゲティング広告を配信する、リテールメディアネットワーク事業者の売上も、新たに加算したうえで再推計を実施している(2022年に遡り、再推計により算出)。
ソーシャルもやってます!