PDFの「知りたい情報、見つからない」ジレンマ…67.5%が直面する課題、AIが解決【アドビ調べ】

仕事のPDF、必要な情報がすぐに見つからない……。検索・要約・翻訳までAIに任せる時代。

アドビは、PDFファイルの利用状況と生成AI機能の活用状況に関する調査結果を発表した。日常の業務でPDFファイルを利用している日本国内のビジネスパーソン700名を対象に調査している。

ビジネスパーソンのPDF閲覧機会は6割超、文書検索に課題?

日常の業務におけるPDF文書の活用実態

まず、仕事で10ページ以上の長いPDF文書を読む機会があるかを聞くと、「頻繁にある」は24.0%、「時々ある」は36.7%にのぼった。

ビジネス文書から知りたい内容を見つけるのに苦労することがあるか

一方で、ビジネス文書に関連した文書から知りたい内容を見つけることに苦労することがあるかを聞くと、全体ではある・時々あるの合計が67.5%となった。職種別で見ると、「法務部門」では計87.0%、「広報・マーケティング部門」では計80.0%と、特に高い傾向が見られた。

法務部門で活用進む? PDFの生成AI利用実態

PDFの生成AI機能の活用経験

PDFの生成AI機能を活用したことがあるかを聞くと、全体では40.6%が「ある」と回答。職種別に見ると、「法務部門」の利用率が70.0%で全体平均を大きく上回った。法的な専門知識を要する作業において、AIによる要点整理が役立っているようだ。一方で、「経理・財務・会計(20.0%)」や「研究開発(25.0%)」では利用率が低い傾向が見られた。

生成AI機能の活用によって、業務がどのように変化したか

実際、生成AI機能の活用によって業務が効率化したかを聞くと、合計で79.5%が業務効率化を実感していることが明らかになった。

生成AIの主な用途は「情報検索」「要約」「翻訳」

生成AI機能の活用目的

生成AI機能の活用目的としては、「文書から知りたい内容を探すため」が61.3%で圧倒的に多く、ついで「文書内容を要約するため」が38.0%、「多言語の文書を翻訳、理解するため」が33.5%と続いた。

PDFの生成AI機能を使用することに対する懸念点

生成AI活用における懸念点としては、「AIの利用に関する社内ガイドラインの不在(36.1%)」「ハルシネーションなど情報の正確性(25.9%)」「情報漏洩(24.6%)」などが上位に。一方で「特にない/わからない」も24.9%にのぼっており、業務でのAI利用に関する理解度や関心のばらつきがうかがえた。

調査概要

  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査対象】700名(仕事でデスクワークを主とし、月に1回以上PDFファイルを扱っていると回答した20~59歳の全国のビジネスパーソン<7職種別に均等割付>)
  • 【調査期間】2025年5月1日~2025年5月8日
この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

クラスタリング
複数のものをまとめてひとかたまりにすること。 複数のコンピュータを連動させ ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]