パイロットコーポレーション
+Content Server(FatWire株式会社)
取材・文:加藤さこ
- URL http://www.pilot.co.jp/
- 設立 2002年1月4日
- 創業 1918年1月27日
- 本社所在地 東京都中央区京橋二丁目6番21号
筆記具、文具、OA関連商品(インクジェット、トナーカートリッジリサイクルなど)、宝飾品、磁気表示商品などの製造・販売
URL | http://www.pilot.co.jp/ |
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目的 | 筆記具・文具に関する製品の情報や、書くことに関する情報を、エンドユーザーに対して提供すること、OA関連商品・宝飾営業部・産業資材部の情報提供、会社情報やIR情報の提供 |
総ページ数 | 400〜500ページ程度 |
PV数 | 約80万PV/月 |
ビジター層 | 若年から高齢まで幅広い層 |
オープン | 1998年ごろ |
更新頻度 | 週に1〜2回程度 |
- サイトの大部分をCMS化
- 導入準備期間:約3か月
- 導入期間:約2か月
サイトの構造や導線を明確にしたうえに
社内で文字直し+αの作業が可能に
情報の更新に付きまとう
コストやサイト全体のポリシーという問題
書きやすさにこだわった筆記具の老舗である株式会社パイロットコーポレーションは、2018年には創業100年を迎える。関連会社を含めると国内27拠点、海外17拠点を抱える同社だが、会社としてのウェブサイトが最初に作られたのは、1998年ごろだと言う。
「会社として明確にウェブサイトを立ち上げたというよりも、いつの間にかできていたというのが正直なところです。
お客様向けにパイロットの製品を紹介するカタログ的な存在としてホームページが欲しいという現場のニーズに応えて試験的に立ち上げたため、製品に関する情報が中心で、会社の詳しい紹介やIR系の情報はサイト上には出していませんでした」(石川氏)
製品に関する情報がサイトの中心となれば、新しい製品ができればその製品の情報をサイトに追加しなければいけない。また、製品情報だけでなく、キャンペーン情報などもウェブサイト上に出していた。ページの追加や情報の更新のワークフローはどうなっていたのだろうか。中心的なコンテンツとなる筆記用具の情報を担当する古謝氏に聞いた。
「自分たちではページを追加したり更新したりはできないので、作業はすべて制作会社に依頼していたのです。ページ作りのための素材を制作会社に渡してHTMLを組んでもらい、それを一度こちらでチェックしてからアップロードしてもらうという流れでした。
ページ制作に対してかかっていたコストは月額20万円弱なので、非常に高額というわけではありません。しかし、何か更新のたびにやりとりの時間がかかってしまいますし、ちょっとした訂正でも1つの工程になってしまいます。そのため、サイトの更新が遅い、一度ページを作ると作ったきりになってしまっているという声も社内から出ていました。当然、商品担当者から社内で更新できるようなシステムを導入できないかという声が高まってきました」
「さらに言えば、サイト自体が何のために存在するのか、その目的は何なのかなどを明確にしていなかったという最大の問題がありました。全体的な方向性がないまま作っていたため、サイト全体に明確なポリシーが欠けていました。そのため、スムーズな動線ができておらず、訪れたお客様が知りたい情報にたどり着くのが難しい場合があるという問題もありました。
また、製品情報に関しても、掲載されている情報が統一されていませんでした。ある製品のページでは非常に詳しく解説されているのに、ある製品のページでは必要最低限の情報しかなかったりですね」(石川氏)
自社で更新できるようにということと、サイトを訪れる人にとってわかりやすい導線にするということが、改善の方向性として見えてきた。そのためにはシステムを構築する必要があるだろう。しかし、その前に、もっと根本的な部分、サイトの存在意義から見直していく必要があるのではないかという議論が生まれてきた。
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