覚えのない不自然リンクが大量に張られていた真相はナント! ペンギンの恐怖
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覚えのない不自然リンクが大量に張られていた真相はナント! ペンギンの恐怖
ネガティブSEOではなく契約していた業者の特別サービス (Search Engine Watch)
実際にあった怖い話だ。ある日、気がつくと、自サイトのランキングが圏外になってしまっていた。よく調べてみると、その原因は、契約していた制作会社が勝手に低品質なリンクを集めていたことだったというのだ。
Google検索からのトラフィックが崖から落ちるように急激に下がってしまったサイト管理者が、SEOコンサルタントに助けを求めた。
調査してみると、質の低いディレクトリへの登録やスパムブログからのリンク、コメントスパムなど、極めて低品質なリンク見つかった。間違いなく、これらの不自然なリンクが、順位低下の原因だった。ペンギンアップデートに捕まった可能性もおおいにある。
ところが、どの不自然リンクも、このサイト管理者はまったく身に覚えがないものだったのだ。
悪意を持った第三者がネガティブSEOとしてダメージを与えるために張ったとも疑われたのだが、真実はそうではなかった。
このサイト管理者がサイト作成を依頼したウェブ制作会社が、特別サービスとしてリンク獲得を行っていたのだ。このことはクライアントには知らされていなかった。順位が落ちて問い合わせて初めて発覚したのだ。
さらに悪いことに、制作会社はリンク獲得を自分でやるのではなく、外注、しかも複数の海外のSEOコンサルタントに完全に丸投げしていたのだ。
結果として制作会社も認識せずにスパムリンクが大量に集められていたのだ。制作会社はクライアントに良かれと思ってやったことなのだろうが、かえって恐ろしい結果を招いてしまった。
この事件から次の2つの教訓を学べそうだ。
SEOに限らずサイト運営に関わることを外部の業者に依頼するならば、その業者が何をやっているかを正確に把握する
スパムリンクを発見した場合、第三者による攻撃を疑う前に、同僚や前任者、過去も含めて仕事を依頼している(いた)業者を疑ってみる
Q&Aコンテンツ、「1ページに全部」と「個別ページ」どちらが良い?
長さと数で検討する (High Rankings Forum)
Q&Aのコンテンツを作ろうと思っています。
すべてのQ&Aを1ページにまとめたほうがいいでしょうか? それともQ&Aごとに個別のページに分けたほうがいいのでしょうか。
こんな質問が、High Rankingsフォーラムに投稿された。フォーラム管理者のジル・ウェイレン氏は次のようにアドバイスした。
ほんの数個の質問だけで、回答文の長さが本当に短いのであれば、1ページにまとめたほうがいいでしょう。
でも数がたくさんあってそれぞれの量が多いのであれば、絶対に1ページずつ作るべきです。そのほうがSEOにもユーザビリティにも優れています。
Q&Aコンテンツはユーザーの役に立つコンテンツになりうる。ただし、質問に対する回答がほんの一言や1行~2行で済んでしまうのであれば、逆に検索エンジンに「質の低いコンテンツ」だと判断されかねない。そんな場合は、複数のQ&Aをまとめてしまったほうが安全だ。
しかし1つひとつのQ&Aが充実した内容になっているなら、話は違う。ふさわしいtitleタグを付けるなど内部的なSEOにも気を払い個別ページとして公開すれば、検索エンジンからのトラフィックが期待できる。ユーザーにとって本当に役に立つ内容ならば、被リンクも見込めるだろう。
ユーザーに支持されるためサイトを作る秘訣
ユーザーの生の声を聴く (Google Webmaster Help Forum)
Googleのジョン・ミューラー氏が、「ウェブサイトの改善」に関して非常に有益なアドバイスを公式ヘルプフォーラムで書き込んでくれたので、紹介しておく。
利用者の批評に耳を傾けることが大切だ。特に、あなたのビジネスとは無縁な人や、あなたのサイトを見たことがない人の意見は重要だ。
あなたのサイトが扱うトピックに興味を持っている人を見つけて、あなたサイトを使う課題を与え、その課題をそのサイト上で実行してもらう(課題とは、ECならば「好きなデジカメを見つけて買う」、B2Bならば「自社にあったソリューションを見つけて資料請求する」などだが、最後のフォーム送信の直前で止めてもらってもいい)。
そして、同じことを、あなたサイトと同じジャンルの別のサイト(一流サイトが望ましい)で行ってもらう。
そして、このブログ記事に書かれていることと照らしあわせてもらう。得られたフィードバックを真摯に受け止め、ブログ記事に書かれているような本当に最高のウェブサイトを作り上げることを目指さなければならない。
これは、HTMLのコードをあちこちいじるといったことには普通はつながらない。もっと大局的な見地に立ってウェブサイトを見て、ユーザーがあなたのサイトとコンテンツの質をどう認識するのかを知るために、おおいにやる価値があることだ。
優れたコンテンツがあって初めてSEOが生きてくる。ユーザーに支持されないコンテンツやウェブサイトでは、テクニックを使って上位表示させることに成功したとしても、本当の意味での成果は上がらないだろうし、長続きもしないだろう。
ユーザーの生の声に耳を傾けユーザーに喜ばれるコンテンツを作ることこそが、SEOの土台になる。そのことを、改めて理解しておきたい。
著者情報が表示されなくなった理由は「写真」
以前よりも厳しくなったようだ (Understanding Google Places & Local Search)
グーグルのウェブ検索では検索結果にコンテンツの著者情報を表示させることができる。
しかし、設定は正しくできていてテストツールでは正常に表示されるのに、実際のグーグルの検索結果では表示されないことがある。その原因は、プロフィールに使用している写真にあることが多い。
以前まできちんと著者情報が出ていたのにある日突然出てこなくなってしまった。あれこれ検証した結果、結局写真が理由だったと判明した。そんなことが、こちらの記事に報告されている。
顔写真を使うことが大きな条件になる。またはっきりと写っていなければならない。白黒もNGになることがあるようだ。細工を施して条件を満たしていない写真(イラスト)を著者情報として表示させることも以前はできていたが、今は厳しくチェックするようになったと思われる。
設定が正しいのに著者情報がうまく表示されない場合は、プロフィール写真に問題がないか、まず確認してみるといいだろう。
UGCサイトでは管理者の監視が必須
スパムの温床にならないように (Google Webmaster Help Forum)
ユーザーにコンテンツを作ってもらう、いわゆるUGCサイトの管理者が、公式ヘルプフォーラムで相談を持ちかけた。
スパマーらしき人物に悪用されてスパムっぽいコンテンツを作られています。
そのスパマーは、私のUGCサイトに作ったページに向けて別のサイトからリンクを張っているようです。
質の低いコンテンツと不自然リンクなリンクができあがってしまい、パンダアップデートやペンギンアップデートに悪い評価を受けてしまうのではないかと心配しています。
グーグル社員のジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスした。
UGCサイトを管理しているのならば、ユーザーが作成するコンテンツをきちんと監視しておかなければならない。それは、サイト管理者であるあなたの責任だ。
不自然なリンクが張られているなら除去に取り組むべきである。不可能ならリンクの否認ツールを使ってもいい。しかしグーグルのアルゴリズムはそういったリンクが害にならないように処理している。
理論的にはリンクの否認ツールを使っても構わないが、そういった些細な問題に気を取られるよりも、すばらしいウェブサイトをつくり上げることに注力した方がいい。
不正利用しているユーザーが作ったコンテンツを削除することは、サイトの質を高めるだけでなく、不自然リンクの問題にも役立つように思える。
つまり、「UGCサイトを提供するのであれば、問題が起きないように管理監視をしっかりやっておきなさい」ということだ。つまらないことでサービスの提供に支障が出ては評判も落ちる。
ユーザーにコンテンツを投稿することを許可しているサイトの運営者は、UGCサイトのスパムから実を守るための方法を解説したグーグルのヘルプをよく読んでおいてほしい。
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