逆seoとは/「逆SEO」「検索順位を約束」などのSEO業者をうかつに信用しないよう警告、グーグル△ など10+4記事
来週(8/2)のこのコーナーは、編集部の都合でお休みとなります。申し訳ありません。次回8月9日の更新をお楽しみに。
「逆SEO」「検索順位を約束」などのSEO業者をうかつに信用しないよう警告、グーグル△
選挙と関係なく役立つ内容 (Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルはこれまで「こういうSEO業者は信用してはいけません」といった明確な発言はせず、「ガイドラインを守るように」という表現を使ってきた。しかし、かなり「否定」に近い表現で、悪質なSEO業者に言及する記事を公開した。
「選挙活動における検索エンジンを対象とした施策について Q&A編」と題して、グーグルのウェブマスターツール向け公式ブログに投稿された、日本独自の記事だ。
今年の夏の参議院選挙はすでに終了したが、この記事自体は、選挙に関係ない一般のウェブ担当者に役立つ情報になっている。
- SEO 業者から検索結果の掲載順位を上げる、といった営業電話がかかってきたのですが、信用しても大丈夫ですか?
- ガイドラインに違反するとどうなるのですか?
- SEO 業者から逆 SEO や誹謗中傷対策などの提案を受けましたが、問題はありませんか?
- 関連検索やキーワードのサジェスト機能から外して欲しいキーワードがあるのですが、どのようにすればいいですか?
- 政治家の事務所のウェブサイトを運営しています。SEO 対策として気をつけるべき点はなんですか?
「掲載順位を上げる」と営業電話をかけてくるSEO業者を信用していいかという問いには、「ランキングを上げることを約束するような勧誘には注意が必要です」と回答している。
「逆SEOや、誹謗中傷対策という名目で検索結果を人為的に操作する手法」に関しては、「違反しない施策を行うよう確認すること」と回答している。
いずれも少し婉曲的な表現になっているものの、これはグーグル流の「そういう提案をしてくる業者をうかつに信用しないように」というメッセージだと受け止めるべきだろう。
特に「逆SEO」に関して日本のグーグルが公式に言及しているのは、初めてではないだろうか。選挙という、これまでSEOに携わってこなかった人たちがSEOに触れるタイミングで、改めてこうしてメッセージを出してきた日本のグーグルのスタッフは、すばらしい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
検索エンジンに“意味”を理解させるためにschema.orgを使ってみよう
schema.orgはこれからのSEOに必須 (Qiita [キータ])
「構造化データ」を使うと、コンテンツが持つ意味やその内容を、コンピュータが処理できる形で検索エンジンに伝えられる。
たとえば、ページのコンテンツ内に「5」という数字が書かれているとする。「5」という数字だけでは、検索エンジンにとっては単なる数字(文字列)でしかなく、なにかの意味を持つものではない。
しかし少しHTMLの記述を追加して構造化データとして扱われるようにすれば、評価の★「5」つや在庫の「5」個、金額の「5」円(5円の販売価格は一般的ではないが)のように、その数字が持つ意味を伝えることが可能なのだ。そして、検索エンジンがそのデータ形式に対応していれば、検索結果に特別な形で表示できるというわけだ。
グーグルをはじめとする主要な検索エンジンは、構造化データの共通化した枠組みを作ることを目的にschema.orgを立ち上げた。1年少し前の話だ。
「構造化データ」や「schema.org」と聞くと、難しく感じてしまいとっつきにくいかもしれない。
こちらの記事では、schema.orgの仕様に従った構造化データのマークアップ方法を解説している。
初めての人にとってはこれでも難易度が高いかもしれないが、schema.org関連の日本語の情報が少ない状況では、おおいに参考になる。
構造化データの利用をグーグルは確実に推進している。ナレッジグラフやデータハイライターと構造化データマークアップ支援ツールの提供、組織ロゴのschema.orgマークアップのサポートなどを見ても明らかだ。
今後のSEOを見据えると、schema.orgの理解は間違いなく必要だと筆者は断言する。
ヤフー、検索結果にネイバーまとめと弁護士ドットコムのコンテンツを挿入
グーグルの検索結果には出ない情報 (Yahoo!検索)
日本のヤフーは検索結果の生成にグーグルのシステムを現在利用している。検索結果は基本的にグーグルのそれと同じだ。しかしユーザーインターフェイスはヤフーがデザインするし、独自の情報を検索結果に表示することも許されている。
グーグルの検索結果にはない2つのコンテンツが、ヤフーの検索結果に差し込まれている状況が最近発見された。
1つはネイバーまとめ、もう1つは弁護士ドットコムのコンテンツだ。
以下のSEO系ブログがレポートしている。
- Yahoo!検索、検索結果にNAVERまとめの表示を開始(SEMリサーチ)
- Yahoo!JAPANの検索結果にNAVERまとめ検索の差し込み開始(Next Generation SEO)
- Yahoo!検索に「弁護士ドットコム」(○○に関する法律相談)の検索が独自に挿入(バカに毛が生えたブログ)
渡辺氏のコメントが筆者の気を引いた。
なお、3月の同発表以後、Yahoo!検索からのトラフィック誘導を見越した、小遣い稼ぎの低品質なNAVERまとめ、スパムリンクまとめ、やらせまとめなどのウェブスパムが増加傾向にある。本格的に Yahoo!検索とNAVERの提携が始まったことで今後もこの種のスパムが増加することは必至であり、両社がスパム排除にどのような対応をするか注目だ。
スパム対策も気になるし、通常のウェブ検索結果で出てきたページのクリック率にも影響を与えそうだ。
グーグルとウェブマスター ツールについてよくある質問に対する回答
気になっていた疑問への答が見つかるかも (ウェブマスター ツール ヘルプ)
グーグルのウェブマスター向けヘルプに大きな変更が全体的に行われた。
なかでも「ウェブマスターに関するよくある質問」のセクションには、ウェブ担当者の助けになる情報がまとまっている。
以下の3項目に関わる内容が説明されている。
- 検索結果でのサイトの掲載順位
- 検索結果でのサイトの掲載内容
- Google からのコンテンツの削除
それぞれの細かな項目について個別に説明している。たとえば、こんな項目は興味深いのではないだろうか。
- 検索結果でのサイトのランクが下がった理由
- +1 がサイトの検索結果におけるパフォーマンスに及ぼす影響
- 検索結果においてサイトに対して手動によるスパム対策が実施される可能性のあるテクニック
- サイトの検索結果に星(価格、レビュー)を表示させる方法
- コンテンツを無断で使用された場合や、著作権を侵害された場合に、そのページを削除する場合
全体を通して一読することをおすすめする。
上級SEOを目指すならマスターしたい「URLパラメータ」機能
使い方をわかりやすく解説 (株式会社ISSUN)
グーグルウェブマスターツールのURLパラメータ機能に関する注意事項を先週のこのコーナーでピックアップした。だが、そもそもウェブマスターツール「URLパラメータ」機能の使い方自体を知らない読者も多いのではないだろうか。
動きを理解して上手に使えば、Googlebotのクロールを効率化できる優れたツールだ。
ウェブマスターツールの「URLパラメータ」機能の使い方を、こちらの記事がわかりやすく説明している。パラメータの付いたURLを利用しているサイトのウェブ担当者に読んでほしい。
なお、ウェブマスターツールの「HTMLの改善」レポートに出てくる「タイトルタグの重複」がURLパラメータの設定で解消すると記事中に書かれているが、URLパラメータはクロールの制御に使うためのツールであり、正規化を目的としたツールではない(Googleの人に確認したことがある)。
ゆえにURLパラメータの設定だけでは重複がなくならないこともあるだろう。パラメータの付いたURLで、301リダイレクトできない状況での正規化には、rel="canonical"タグを使ってほしい。ただしrel="canonical"を使っても、「HTMLの改善」にはrel="canonical"の処理前の状態が反映されるので、依然として重複としてレポートされることがあることも知っておくといい。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
先週の注目ピックアップにもなったMozCon2013からのセッションレポートと久しぶりのパンダアップデート更新についての記事を今週はピックアップ。
- 【検索エンジン ランキング要因 2013年版】上位表示と最も相関関係が高いのはリンク、次いで+1 from #MozCon 2013
因果関係にもなっているのはどれ? - Google、パンダアップデート更新を実行。対象サイトの条件を緩和。
パンダが優しくなった
コメント
今回のバージョンから少し変わったようです
>なお、ウェブマスターツールの「HTMLの改善」レポートに出てくる「タイトルタグの重複」
>がURLパラメータの設定で解消すると記事中に書かれているが、URLパラメータはクロール
>の制御に使うためのツールであり、正規化を目的としたツールではない
>(Googleの人に確認したことがある)。
記事の主旨に誤解があるようです。
今まで同じURLで異なる計測パラメータを持つページは、google側では重複ではない、としていたにも関わらず、webmastertools上では、重複として掲載されていたのですが、
今回のバージョンからはwebmastertools上で重複コンテンツとして扱われなくなっていました。
という意味になります。