大手家具通販サイト、リニューアル失敗のお知らせに503でなく302を返す失敗もしていた など10+4記事
メンテナンスやサイト停止時に覚えておくべきサイトの設定の話題が、今週のピックアップ。ほかにも、コンテンツマーケティング担当者調査データ、グーグルが語った今のSEO、noindexがbodyでも効く? SERPでの絵文字表示廃止などなど、SEOの情報をお届けする。
大手家具通販サイト、リニューアル失敗のお知らせに503でなく302を返す失敗もしていた
インデックスが置き換わってしまう危険があった (辻正浩 on Twitter)
大手家具店の通販サイトがリニューアル時に障害を起こし、5日間にわたってサービス停止を余儀なくされたという出来事があった(すでに復旧している)。
このとき、サイトにアクセスすると、サービス停止を案内するページにリダイレクトされていたのだが、当初は302リダイレクトしていた。
メンテナンスや障害などでサービスを中断するときにこうした設定をするのは、実は大きな問題を生みかねない。
というのも、検索エンジンが元のURLの内容としてリダイレクト先のお知らせページの内容をインデックスしてしまう可能性があるからだ。302リダイレクトされているタイミングで検索エンジンのクローラがページにアクセスすると、そういったことが発生し得る。
404を返すのも論外だ。検索エンジンが「そのページはなくなった」と判断する可能性がある。
ではどうすればいいのか。メンテナンス時には503のHTTPステータスコードを返すようにするのが正解だ。503を返しておけば、検索エンジンのインデックスに影響がない。
日本語で読めるSEO/SEM情報
コンテンツマーケティングに取り組む社内ウェブ担当者にアンケートを取ってみた
「コンテンツマーケティングは効果的」と答えたのは52% (Tokyo Search Professionals)
インハウスSEO担当者たちの集まりである、In-house SEO Meetupが、コンテンツマーケティングへ取り組み状況についてのアンケートを実施し、その結果を公開した。
回答数が56と比較的少ない点には注意が必要だが、他社がどのようにコンテンツマーケティングに取り組んでいるかの参考としては有用だ。
リソースの割り当てや予算確保などに役立つかもしれない。
Webマスター向けイベントでSEOに関してどんなことが語られた?
イベント全体の情報も把握しておきたい (Togetter)
CSS Nite LP41「Webマスターのスキルセットの棚卸し」という大型のイベントが6月20日に開催された。
イベントのプログラムは次のとおりで、参加者によるツイートがTogetterにまとめられている。
- アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること
- 基礎から学ぶSEO
- ウェブマスターツールで行う「検索エンジンとの対話」
- マーケティング分析ツールとしてのGoogleアナリティクスの活用
- ライブ ウェブマスター ハングアウト(Google 社員によるライブ Q&A)
- ユーザーの気持ちを高めるコピーライティング
特に、グーグル サーチクオリティチームの金谷氏がQ&Aセッションで語った情報は、重要なものが多い。
金谷「Google では、自然検索と広告は完全に分離しています。例え、AdWords に広告主が何億、何十億とかけて頂いていても、検索チームはまったく動きません。」 #cssnite_lp41
— CSS Nite (@cssnite) 2015, 6月 20
(Q. コンテンツ先?リンクが重要じゃない?)
金谷「Google は検索キーワードと関連性の高いコンテンツを検索結果に表示しています。そのコンテンツの価値を数値化する仕組みが検索アルゴリズムで、リンクはその中の200以上ある要素の一つに過ぎません。」 #cssnite_lp41
— CSS Nite (@cssnite) 2015, 6月 20
(Q. 安全なリンクプログラムに参加するには?)
金谷「Google が保証するリンクプログラムはありません。」 #cssnite_lp41
— CSS Nite (@cssnite) 2015, 6月 20
また、すべてのセッションのメモをバカに毛が生えたブログさんが公開しているので、そちらも参照するといいだろう
ページの表示時間は2秒以内を目指すべき
SEO以上にUXにはスピードは重要 (EFO・フォーム改善ブログ)
ページの表示スピードの遅さが購入(コンバージョン)に与える悪影響の度合いを、海外のデータをもとにEFO・フォーム改善ブログさんが紹介している。
- 読み込みに3秒より多く時間がかかるページでは、40%が離脱する
- ECサイトで表示パフォーマンスに不満を持った場合、79%の買い物客がそのサイトで二度と買い物をしようとしない
- 1秒の遅れが顧客満足度を16%低下させる
そのうえで、ページ表示は2秒以内を目指すべきだとし、スピードアップのための改善策も提示している。
ページの表示速度はランキング要因としても多少は影響する。しかし、それ以上に、ユーザー体験を高めるためにも重要な要素になる。最優先で取り組んでもいいだろう。
ページの表示が完了するまでにどのくらいの時間を要しているかは、Web担の安田編集長が作成した表示速度チェックツールも便利だ。
Googleアナリティクスをリファラースパムから防御する方法
この方法でリファラースパムを撃退! (SEM Technology)
不正なリファラーを送信し、Googleアナリティクスのようなアクセス解析ツールにおける参照元データを混乱させる「リファラースパム」が、近ごろ問題になっている。
こちらの記事では、Googleアナリティクスでリファラースパムをデータから除外するフィルタ設定を説明している。
トラッキングコードを修正する必要があるため少し難易度が高いが、リファラースパムに苦しんでいるのなら試してみるといいかもしれない。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
モバイルで読み込みが遅いページに検索結果ページで警告を出すグーグルのテストと、パンくずリストの構造化マークアップに関する記事を今週はピックアップ。
- 表示が遅いページはますます嫌われる?「Slow to load」の警告メッセージをモバイル検索でGoogleがテスト中
スピードアップには全力で取り組む - schema.orgのパンくずリストをようやくGoogleがサポート開始
不具合が生じているので要注意
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