ウィキペディアなど権威サイトにリンクを張るとSEO効果アリ!? そんなバカな などSEO記事まとめ10+2本
有名サイトや大学サイトなどにリンクを張れば、検索エンジンの評価がアップする――そんなSEO都市伝説を信じていないだろうか。グーグルのジョン・ミューラー氏が、改めてこの問題を説明した。
ほかにも、「今あなたが取り組むべきSEO」「Google Dance日本でも開催」「プログレッシブウェブアプリ」「グーグルがウィキペディア優遇?」などなど、SEO情報をまとめてお届けする。
- 今週のピックアップ
- 日本語で読めるSEO/SEM情報
- 海外SEO情報ブログの掲載記事から
- 海外のSEO/SEM情報を日本語で
- SEO Japanからはピックアップなし
ウィキペディアなど権威サイトにリンクを張るとSEO効果アリ!? そんなバカな
いわゆるSEO都市伝説 (Google Webmaster Central office-hours)
英語版オフィスアワーで出たこの質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が答えた。
ページにあるリンクがそのページの品質を改善するときもある。しかし、人為的にやるような要因としてみなすようなものではないと考える。ページにリンクがあるからといって、それだけで必ずしも良いということにはならない。
「よく知られたサイトにリンクしているから、このコンテンツもすばらしいのだろう」と検索エンジンが判断してくれることを期待して、グーグルやウィキペディア、CNNにまずリンクを張る人たちを見たことがある。
グーグルは、絶対にそうした評価をすることはない。
有名サイトにリンクすることで、ページに価値を加えることはできるかもしれない。しかし、単にリンクしただけで突然品質が高く評価されるなんてことは、ない。
「権威があるサイト(グーグルやウィキペディアなど)にリンクすると、リンクしたページの評価が上がる」というのは、古くからSEOに取り組んでいた人なら聞いたことがあるかもしれない。しかし、それが順位に大きな影響があるというのはまったくの間違いだと、さすがに気付いているはずだ。
いわゆる“SEO都市伝説”の1つだと言える。
もちろん、どのサイトにリンクを張っているかが、ページのトピック判断に影響を与える可能性はある。また、発リンクは訪問者に対して追加の価値を提供するため、「まったく発リンクのないページ」と「何らかの発リンクがあるページ」を比べると、後者のほうが多少評価されるかもしれない。
実際に、ミューラー氏も「ページにあるリンクがそのページの品質を改善するときもある
」とは言っている。
しかし、「大手サイトにリンクを張れば、ページの評価が上がる」と考え、そのための努力をしているのならば、それはあるべき姿ではない。
日本語で読めるSEO/SEM情報
あなたが今取り組むべきSEOを、あのSEO専門家が教えてくれた
自分に関係ない情報に踊らされず (HRナビ by リクルート)
辻正浩氏へのインタビュー記事を紹介する。辻氏は、株式会社so.la代表であり、日本トップクラスのSEOコンサルタントだと断言できる実績と実力の持ち主だ。
記事で辻氏は、非常に身近でわかりやすい具体例を挙げながらグーグルの進化を説明し、ウェブ担当者としてどのようにSEOに取り組んでいくかを語っている。
大規模サイトのSEOとは違う、ふつうのサイトのSEO
毎日数万ページ更新されるような大規模なサイトや、画像や音声がメインコンテンツになるような特殊なサイト以外は、小手先のSEO対策にいちいち反応しなくてもいい、あるいは、これから2~3年のうちには反応しなくてよくなるだろう
ブログくらいだったらGoogleはサイト運営者側が特に何かしなくても、クロールしてくれるんです。前述のように数万単位のページ数が更新されるサイトや、できるだけ早いタイミングで検索されるようにしたいニュースサイトではクローラの対策をする必要がある
99%の一般的なサイトでは「とにかく良質なコンテンツを提供していればSEOをしなくてもいい」は正解に近づいている
超進化したグーグルに効くSEO
昔は“テキストとリンク”という簡単に操作できるものを中心とした評価でしたが、2年前から明らかにそれだけではないもの、意図的にコントロールしづらいものを元にした評価をしていますし、その影響力はどんどん拡大しています。そして、RankBrainのような機械学習や検索に影響する人工知能は、今後も加速度的に進化していくでしょう。
今では、より使いやすいページレイアウトにすることなど、本当にユーザーが満足するような大規模な改修が、検索エンジンからの評価を上げるために一番効果的な施策
2014年から2015年にGoogleが公式発表した30以上の仕様変更のうち、99%のサイトの中の人が気にするべきは2つしかなかった……「スマホ対応」と「ローカル情報の重視」
Web担当者はどう考えてどう動くべきか
通常のサイトのWeb担当者やWebメディアの関係者は、情報を1つずつ積み重ねることと、その情報をソーシャルなど検索以外の方法でも多く見てもらえるよう考えることに専念するのがいい
今は慌てずに、自分のサイトが提供する価値を高めることだけを考えるのが一番
記事から、重要だと思われる発言を抜粋したが、これでもほんの一部だ。どんなふうにSEOに取り組んでいくのがベストなのかのヒントがぎっしり詰まっているインタビューだ。すみずみまでじっくりと読んでほしい。
地域ごとに順位が変わる理由、サイトマップのベストプラクティスなど、特別ゲストを迎えての5月のオフィスアワー
来日中のゲイリーが登場 (ウェブマスター オフィスアワー)
グーグルの社員がウェブマスターからの質問に答える「ウェブマスター向けオフィスアワー」の5月版が開催された。今回は、日本を訪れていたゲイリー・イェーシュ氏がスペシャルゲストとして登場した。
イェーシュ氏が中心となって回答した質問は次のとおりだ。
- 地域ごと検索順位が変わる理由
- 不自然な被リンクへの手動対策の解除方法
- フィッシングサイトだと判定された原因
- サイトマップのベストプラクティス
- オートコンプリートの操作
- クローキングについて
- 検索アナリティクスの数値
- 内部リンクの適切なアンカーテキスト
- 多言語・多地域サイトのベストプラクティス
- 地域分散クロールについて
- モバイルフレンドリーアップデート第2弾の影響
- 短いコンテンツの扱い
イェーシュ氏がどんな回答を提供してくれたのかをしっかりとチェックしてほしい。なお長山氏が通訳してくれているので、英語が苦手でもまったく問題ない。
グーグル主催イベント「Google Dance」日本でも開催
イベントでしか聞けないSEO情報あり (Google Webmasters on Google+)
「Google Dance Tokyo(グーグル・ダンス・トーキョー)」というイベントがグーグルの六本木オフィスで5月25日の夜に行われた。グーグルスイスからゲイリー・イェーシュが来日したタイミングにあわせての開催だ。
イベントは、グーグルのスタッフによる最新情報の提供セッション、Q&Aセッション、参加者を含めた交流会という3部構成。
セッションは、グーグル製品開発本部長の徳生裕人氏によるグーグルの新しい取り組みを紹介する内容。検索を中心としながらも、グーグルが向かっている方向を解説した。
Q&Aセッションでは、イリーズ氏と長山氏など4人のグーグル社員が、事前に参加者から寄せられた質問や、会場からの質問に答えた。
そして交流会では、グーグルの社員と約100人の参加者が、飲み物や食べ物を片手に語り合った。
イベントの模様をレポートした記事を紹介する。徳生氏のセッションやQ&Aセッションの内容などが紹介されている記事もあるので、参加できなかった人は読んでほしい(最後の記事は筆者のブログだ)。
- Google Dance Tokyoを見物してきたのでレポートしてみるよ(なんでものびるWEB)
- Google Dance Tokyoに行ってきました!!(KAUMOディレクターのSEOブログ)
- Google Dance Tokyo へ参加したので内容をざっくりまとめました(濃紺ピッチャー)
- 4人のGoogle社員にSEOについてなんでも聞いてみた at #GoogleDanceTokyo(海外SEO情報ブログ)
プログレッシブウェブアプリに興味を持ったならまずここからスタート
SUUMOの成功事例が公式サイトで紹介 (Eiji Kitamura on ツイッター)
「プログレッシブ ウェブ アプリ」(以下、PWA)という概念と、その導入による成功事例を数週間前に紹介した。
PWAとは、要はアプリのような便利さや使いやすさ(プッシュ通知やオフラインでの動作など)を、可能な範囲でWebサイトでも実現する手法で、主に「サービス・ワーカー」という技術的な仕組みを活用している。
日本ではSUUMO(スーモ)がPWAを導入しており、その成果が開発者向け公式サイトに掲載されている。
次のような成果をSUUMOにもたらしたそうだ。
- ページの表示時間が75%減少
- プッシュ通知の開封率31%を達成
公式サイトにはこのほかにもたくさんのPWA成功事例が掲載されているので、見てみるといい。
PWAに興味を持ったならば、グーグルのデベロッパーアドボケイトである北村英志氏が紹介してくれたこちらの記事をまず手始めに読むといい。
プログレッシブウェブアプリを知るためにまず読んで頂きたい資料。当時プログレッシブウェブアプリという言葉がなかったため検索には引っかかりにくいですが、概要を知るには今でも参考になると思いますhttps://t.co/WUU7eSV5LY
— Eiji Kitamura (@agektmr) 2016年5月27日
グーグルが1年間に処理するクエリは少なくとも2兆
うち半分はモバイル検索、モバイル検索の1/3はローカル検索 (Google広告主コミュニティ)
グーグルでは年間何兆件もの検索が行われます
Google Performance Summitというイベントでグーグルが明らかにした情報だ。「何兆件」は幅がある数字だが、少なくとも2兆以上だと考えていいだろう。
昨年10月に米ハーフムーンベイで開催されたカンファレンスで、米グーグルの検索部門の当時の最高責任者であったアミット・シンガル氏は、「1,000億の検索をグーグルは1か月に処理している」と発言していた。単純計算で年間1兆2億だ。さらに検索数が伸びているのは間違いない。
Google Performance Summitでは、検索の半分以上がスマートフォンからということにも言及があった。これはすでに明らかになっている情報だ。日本では、2015年6月の時点ですでに半数を超えていたし、2015年10月までには世界規模で半分を超えていた。
モバイル検索の約3分の1は、地域(現在地や特定の地名など)に関連するものだというデータも、Google Performance Summitで明らかにされた。
スマホやローカルといった現状を意識したサイト作りがますます重要になりそうだ。
なおGoogle Performance Summitは、グーグルが提供する広告プロダクトをテーマにしたイベントだ。広告に関連した、多くの新しい機能の発表がある。グーグルを利用して広告を出稿しているなら、元記事すべてを読むことを推奨する。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
AMPの最新情報を2記事、今週はピックアップ。
- Googleが次にサポートするAMPコンテンツはレシピ、米国の大手レシピサイトはすでに対応済み
レシピサイトは準備したい - AMPページでサイドバーやアコーディオン、ソーシャルボタンの利用が可能に
AMPでもリッチなUIを実現
ソーシャルもやってます!