新入社員がチャットでスタンプ送信、上司の55%がOK。謝罪スタンプは48%がNG【ワークスモバイル調べ】
ワークスモバイルジャパンは、「新入社員から上司への社内チャットにおけるスタンプ利用に関する意識調査」の結果を発表した。ビジネスチャット(slack、Chatwork、Microsoft Terms、LINE WORKS、Chatterなど)を導入している企業の社員875人から回答を得ている。
過半数の上司が、新入社員がスタンプを送ってくるのを許容
まずビジネスチャットでのコミュニケーションにおいて、「新入社員から上司へスタンプを使うこと」について聞くと、「積極的に使ってよい」23.1%、「使ってよい」32.1%で、“利用OK派(積極的に使ってよい+使ってよいの合計)”は55.2%と過半数を占めた。「どちらでもない」26.1%も含めれば、8割以上が許容していた。ビジネスシーンで絵文字や顔文字を見かけることも増えてきたが、すでにスタンプもある程度滲透していると考えられる。
上司の年代別で見ると、“利用OK派”は30代で59.9%、40代で61.4%、50代で44.4%と、役職世代の50代はあまりこころよく思っていないようだ。ただし「使ってよいと思わない」「全く使ってよいと思わない」は30代とあまり変わらず、「どちらでもない」35.1%が50代は多い。
シチュエーションによってはNG? 謝罪のスタンプは3人に1人しか通じない
では実際のシチュエーションごとの許容度合いを見てみよう。「上司が新入社員に対し何かしらの業務指示を行ったのち、新入社員から『了解しました!』スタンプが送られてきた場合」について聞くと、「とても良いと思う」19.0%、「良いと思う」27.3%で、46.3%の上司が肯定的だった。しかしこの数字は、“利用OK派”だった55.2%をやや下回っている。
「上司が新入社員の相談に乗った後、新入社員から『ありがとうございました!』スタンプが送られてきた場合」については、「とても良いと思う」17.7%、「良いと思う」32.5%で、50.2%の上司が肯定的だった。了解よりは上昇したが、これも“利用OK派”を下回っている。
そして「新入社員のミスを指摘した際に、新入社員から『すみませんでした』のスタンプが送られてきた場合」については、「とても良いと思う」14.5%、「良いと思う」19.0%で、計33.5%に留まっている。
これらの数字を見ると、謝罪などの深刻なシーンにスタンプを使うのは、やはりビジネスマナーとしてふさわしくないようだ。了解のスタンプは、伝達事項を承知したエビデンスになるので、ビジネス的な有用性から許容されているのだろう。また感謝はポジティブな意思表示であり、日常会話の延長として許容されていると考えられる。スタンプの絵柄や文言によっても上司の許容度合いは変わるはずなので、新入社員は“シチュエーションによる使い分け”を意識したほうがよさそうだ。
調査概要
- 【調査対象】ビジネスチャットを導入している企業に勤務する30代~50代
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2020年4月22日~28日
- 【回答数】875人
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