スマホでの検索、Google＝慣れ・Twitter＝リアルタイム性・Instagram＝ハッシュタグが使い分けの理由【LINE調べ】

ファッション・コスメ・グルメ情報はInstagramだが、エンタメ情報はインスタよりTwitter。

冨岡晶（Web担編集部） 2021/8/19 8:00 調査／リサーチ／統計 | 調査データ

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LINEの調査サービス「LINEリサーチ」は、「スマホで調べものをするときの検索行動」に関する調査結果を発表した（有効回収数：15,731サンプル）。スマホで検索する内容、検索手段、年代別の傾向などについて分析している。

「Google」が全年代で1位ながら、2位以下は男女・年代の差が顕著に

まず「インターネットで検索する際に使うデバイス」を聞くと、「スマホ」93％、「パソコン」38％、「タブレット」15％、「インターネットで調べたり探したりしない」1％となった。パソコンを利用するとの回答は男性20代、40代以上が多かったという。

以降は「スマホでの検索」を中心とした質問となっている。まず「スマホで調べものをするときに、特に重視していること」を聞くと、40代を除くすべての年代で「知りたい情報を見つけやすいこと」が1位だった。一方2位以降については、10代・20代は「正確な情報が得られること」「信頼できる情報が得られること」が高かった。一方40代は「使い慣れている/いつも使っているものであること」が1位となっており、50代以降も2位になっている。壮年層・老年層は、情報の正確さより検索のスムーズさを重視しがちのようだ。

具体的に利用しているサービスとして、「検索エンジン（Google、Yahoo! JAPANなど）」「SNS検索（Twitter、Instagramなど）」「動画アプリ/サイト（YouTube、TikTokなど）」の3つに分けて聞いてみると、「検索エンジン」93％、「SNS検索」59％、「動画アプリ/サイト」48％となった。「スマホでの検索手段」としてSNS検索が多いことは予想の範疇だが、動画アプリ/サイトが5割に迫っているのは、要注目だろう。

これを性年代別でみると、すべての性別・年代で「Google」が1位だが、10～30代は、「YouTube」「Twitter」がそれに続く。特に20代・30代女性は「Instagram」が2位にランクインしてくる。若い年代は検索エンジン・SNS検索・動画アプリを、検索したい内容で使い分けていると思われる。

一方で、男性は30代から「Yahoo! JAPAN」の名前があがり、50代・60代では男女とも2位になっている。さらに60代では「LINE」がそれに続き3位にランクインしている。高齢者がGoogleとYahoo! JAPANを使い分けているというのは考えにくく、Yahoo!ニュースなど普段使いの延長で利用していると考えられる。なお検索エンジンでもSNS検索でも、「複数のキーワードを入れて、検索する」というのが使い方の主流だ。

ファッション・コスメ・グルメはInstagram、エンタメ・有名人・芸能人はTwitter

「検索エンジン」「Twitter」「Instagram」を最も利用している人それぞれに、「そのサービスを利用している理由」を聞くと、「検索エンジン」を最も利用している人は「使い慣れている/いつも使っているものだから」55.5％、「Twitter」を最も利用している人は「最新/リアルタイムな情報が得られるから」47.6％、「Instagram」を最もよく利用している人は「ハッシュタグからいろいろ探せる/調べられるから」42.1％が1位となっている。その他も、各サービスでかなり理由が分かれる結果となっている。