お金持ち企業ランキング、国際基準企業の追加などでトップ10に4社が初登場【リスクモンスター調べ】
リスクモンスターは、第10回「金持ち企業ランキング」の調査結果を発表した。調査対象企業は3,286社。今回より、日本会計基準の企業に加えてIFRS(国際財務報告基準)採用企業を集計対象に追加した。
この調査では、決算書の記載に基づき、現預金から短期借入金・長期借入金・社債・一年以内返済の長期借入金・一年以内償還の社債・割引手形を除いた額を「NetCash」として算出し、その比較を行っている。
金持ち企業、やはり1位は不動の任天堂
それによると、いま一番おカネを持っている金持ち企業トップは、1位「任天堂」NetCash1兆1,852億円で、第9回調査(2021年2月)と同じだった。ただしNetCashは前回の9,926億円から、さらに大きく増加させている。2位も前回と同じく「信越化学工業」同8,391億円だった。
一方、IFRS採用企業を追加したことなどから、今回初めて「ファーストリテイリング」同6,235億円が3位にランクインした。その他では、5位「SUBARU」同5,734億円、6位「三菱電機」同5,185億円、10位「パナソニック」同4,037億円も初登場し、トップ10のうち実に4社が入れ替わる結果となっている。
トップ20の業種としては、製造業が14社ランクインした。内訳は「電気機械器具」(三菱電機、パナソニック、小糸製作所、村田製作所)、「輸送用機械器具」(SUBARU、シマノ、スズキ)、「その他」(任天堂、SMC、ファナック、キーエンス、日東電工、京セラ、塩野義製薬)となっている。
また大幅にランクアップした企業としては、「スズキ」(前回47位→19位)、「村田製作所」(前回ランク外→20位)などの名前があがっている。大幅ランクダウンは「オリエンタルランド」(前回20位→598位)、「日本航空」(前回29位→2,965位)などだった。
ランキング上位20社について、「セブン&アイ・ホールディングス」や「パナソニック」は多額の負債を上回る現預金を有しており、「任天堂」は有利子負債が少ないことが上位の要因と、分析されている。
調査概要
- 【調査対象】決算短信提出企業(金融機関を除く)
- 【調査方法】決算書の分析結果に基づく調査
- 【調査対象決算期】2021年6月2日時点で開示されていた、2020年4月期決算以降の最新決算
- 【調査対象数】3,286社
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