47都道府県のデジタル度、2位「東京」を上回ったのは意外?にも○○県!【野村総研調べ】
野村総合研究所(NRI)は、都道府県別のデジタル度「DCI(デジタル・ケイパビリティ・インデックス)」の最新調査結果を発表した。日本のデジタル化の度合いを可視化すべく2019年より毎年調査しているもので、今回は全国の15~69歳男女9,400人が回答している。
DCIは、「(1)市民のネット利用」「(2)デジタル公共サービス」「(3)コネクティビティ(端末、通信インフラ)」「(4)人的資本(デジタルスキルの保有度やICT教育)」の4区分、70弱の項目から構成され、最終的なスコアは0~100で示される。
なおDCIの構成要素は、パソコンの利用頻度、SNSの利用頻度、オンラインバンキングや動画サービスの利用頻度、マイナカードやe-Taxの利用、自治体サービスのネット利用、PCソフトの利用、デジタル機器の保有、サイト作成やプログラミング、3Dプリンタやドローンの利用など、多岐な視点にわたっている。
47都道府県のデジタル度、福井・茨城・富山・静岡などが躍進
今回の調査結果によると、都道府県別のDCIスコアで、福井県が東京を抜いて1位となった。2位東京に続き、茨城、富山、静岡も前年から大きくスコアを伸ばした。
DCIのスコアを見ると、「コネクティビティ」による格差がもっとも大きかった。
スコアの高い上位10都道府県を見ると、「ネット利用」がもっとも高いのは福井(21.1)で、沖縄(18.3)、静岡(17.9)、京都(17.6)、新潟(17.5)が続く。「デジタル公共サービス」の数値がもっとも高いのは東京(21.7)で、富山(21.7)、茨城(21.5)、熊本(21.3)と地方部が続く。「コネクティビティ」の数値がもっとも高いのは、東京(21.3)で、愛知(18.4)、静岡(18.4)、福井(18.3)、神奈川(18.0)が続く。「人的資本」については、福井(20.9)がもっとも高く、富山(20.5)、茨城(19.3)、徳島(18.9)、そして5番目に東京(17.6)が続いた。なお2020年、2021年は東京が人的資本で1位をキープしていた。
2021年→2022年のスコア変化を見ると、ほとんどの県でDCIは上昇したが、東京、神奈川、埼玉などの首都圏(千葉を除く)ではスコアの停滞・下落を見せていた。
一方で、福井・茨城・富山・静岡のスコアの内訳をみると、DCIの4領域すべてでスコアが上昇。「デジタル公共サービス」を見ると、躍進県においてはe-taxや、ネットを通じた図書館の蔵書検索・貸出予約の利用率などが高まっていた。とくに福井は「1時間に1回以上携帯電話・スマホを使ってインターネットを利用している」というが、2021年の36%から2022年には43%に上昇。LINEやインスタグラム、YouTubeの利用比率も大きく増加していた。
調査概要
- 【調査対象】全国の満15~69歳の男女個人
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2022年7月12日~22日
- 【有効回答数】9,400人
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