2025年新卒採用、仕事に求めることトップは「安定」で応募のきっかけは「勤務地」【リクルートMS調べ】
リクルートマネジメントソリューションズは、2025年新卒採用の「大学生の就職活動」に関する調査結果を発表した。2025年度卒として就職活動を行った大学4年生・大学院2年生1,117人が回答している。
インターンシップ・仕事体験への参加
まず「インターンシップ・仕事体験への参加」について聞くと、23卒・24卒よりも割合が増え、ついに8割を超えた。「インターンシップ・仕事体験の参加理由」では、「仕事内容を知りたかった・体験したかったから」73.3%が最多。「社員の人柄や職場の雰囲気を知りたかったから」54.3%がそれに続いた。なお「本選考への優遇措置があったから」26.3%も一定数存在する。
一方「インターンシップ・仕事体験に参加した会社の本選考にエントリーしなかった」という人に理由を聞くと、「仕事内容が自分に合わないと感じたから」34.8%、「社員の人柄や社風が自分に合わないと感じたから」26.4%、「入社後のキャリアイメージがわかなかったから」24.2%などが上位で、ミスマッチが回避できている様子がうかがえる。
仕事に求めること、会社を選んだきっかけ
次に「仕事に求めること」(仕事に対する価値観)を聞くと、「安定」42.6%が特に多く、以下「貢献」31.1%、「金銭」30.0%、「成長」29.8%がほぼ同水準で並ぶ。過去からの推移を見てもほぼ同傾向だが、「貢献」「成長」の重視度がわずかに下がっており、1位の「安定」との差が広がっている。
一方「内(々)定企業に応募したきっかけ」を聞くと、もっとも選ばれたのは「希望する勤務地で働けそうだから」68.5%で、20卒以来最高値だった。23卒まで1位だった「業界に興味があったから」66.1%はじょじょに低下し2位となった。コロナ禍を経て勤務地確約を掲げる企業が増加した影響が指摘されている。
内(々)定企業への志望度がもっとも高まった要素
「内(々)定企業への志望度がもっとも高まった場面」は、「面接」22.1%が「インターンシップ」20.0%をわずかに上回り1位。「会社説明会」は12.5%にとどまっており、双方向のやりとりやオンラインでの情報収集が重視されていると思われる。
また「応募企業への志望度向上に特に影響が大きかったこと」で、「自分がこの企業で働くイメージを持つことができた」39.0%、「就職先として自分に合っているかを検討するのに有効な情報が得られた」31.1%が上位であり、ここでもインターンシップなどの重要性が浮き彫りになった。
そして「内(々)定受諾の最終的な決め手」について聞くと、「やりたい仕事(職種)ができる」15.8%が最多。2位は「社員や社風が魅力的である」10.3%だが、経年でみると減少傾向である。
調査概要
- 【調査対象】2024年度卒として就職活動を行った大学4年生・大学院2年生
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2024年6~7月
- 【有効回答数】1,117人
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