2029年、グーグルは人間のような能力をもつようになる!? など10+4記事
2029年、グーグルは人間のような能力をもつようになる!?
5~8年以内に進化が目に見えるように (ウォール・ストリート・ジャーナル)
米グーグルのエンジニア部門を率いるレイ・カーツワイル氏へのインタビューの記事の翻訳が、日ウォール・ストリート・ジャーナル誌のオンライン版で公開されている。
カーツワイル氏は……(中略)……2029年までには検索エンジンが人間のような能力を持つようになると予想している。
向こう5年から8年以内により人間に近い検索エンジンが登場する
にわかには信じがたい発言だが、その背景は、次のようなものだ。
グーグルはすでに意味を実際に理解する方向に向けて進んでいる。ほんの少し理解しながら読むことができる
長くて複雑な質問に返答し、検索しようとする資料の意味を理解し、さらに人々に役立つだろうと自らが考える情報を探し出す
これまで検索エンジンは「ページの内容」によって検索結果を作るのではなく、キーワードとさまざまなシグナルをもとに検索結果を作っていた。
しかし、いまグーグルが取り組んでいるのは、「ウェブページのコンテンツを実際に理解する」ことなのだ。
ネットの初期には「手動サーチエンジンはやぶさ」というものがあった。キーワードを入力すると、人間がメールで検索結果を返すというものだ。
グーグルが進めているのは、これと同じことを、人間ではなくコンピュータが行えるようにするということだろう。「はやぶさ」では「回答時間が2000日」のような状態だったが、コンピュータが行えばその心配はない。
また、より人間的だと感じられるのは、次の部分だ。
相手が何を求めているのか理解するために、会話することもあるかもしれない
5~8年後というと、2020年前後。そう遠くない未来だ。今の我々には想像もできないような進化が、まもなく訪れるかもしれない。
「先を見据えてSEOを施策するべき」と言いたいところだがそんなに単純なものではない。言えることは、「ユーザーが必要とする情報を提供できるサイトを作り続けていくこと」ができれば検索の変化を味方に付けられるはずだということだ。
1か月前の記事であるが、今からでも読む価値があるので今回ピックアップした。
日本語で読めるSEO/SEM情報
ハッキングはサイト運営の命取り、すばやく被害を見つける3つの方法を教えます
ハッキング対策は万全に (Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルのウェブマスター向け公式ブログが、ハッキングの被害にいち早く気づくための最新のヒントを3つ紹介している。
- サイト内に不自然なディレクトリや URL がないか確認する
- ウェブマスター ツール上の「検索クエリ」に不自然なクエリが表示されていないか確認する
- ウェブマスター ツールのメール転送機能を活用する
ハッキング被害にあうサイトは確実に増えている。筆者もつい最近、旅行関係のサイトにアクセスしたところ、こんな通知が表示されており利用できなかった経験をした。
ハッキングされないためにも、また万が一ハッキングされたときの被害を最小限に抑えるためにも、公式ブログの記事にきちんと目を通しておくことを勧める。
コンテンツが存在しないのに「価値のない質の低いコンテンツ」のペナルティが解除されない
解除方法は質が高いコンテンツの追加のみか (グーグル ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム)
「価値のない質の低いコンテンツ」が原因で手動による対策をグーグルから与えられたサイト管理者が、公式ヘルプフォーラムでアドバイスを求めた。
1ヵ月前に実質のないコンテンツのペナルティを受けたためにブログ自体を破棄し、ペナルティが解除されてから別の運用を考えていたのですがペナルティが解除されません。
wordpressを使用しており、アプリケーションも初期化しています。
コンテンツは現在0の状態ですが、何度再審査のリクエストをしても返答は同じでどうすればいいのかわかりません。
これはコンテンツがないことも原因なのでしょうか?
コンテンツをすべて削除し、サイトを「ゼロ」の状態にしたのに手動対策が解除されないというのだ。
その理由を、フォーラムの上級メンバーたちは次のように推測している。
- 削除しただけでは、今後繰り返さないという保証がないから
- コンテンツがすべて削除されたため審査の対象になるコンテンツがないから
グーグル社員からのコメントはないので本当の理由はわからない。いずれにしても、ユーザーに価値を与えるオリジナルなコンテンツをしっかりと作成することが、最優先でやるべきことだろう。
グーグルは需要に応じて検索結果を変える?
リンクとは関係なく (FG (fuguti) on Twitter)
このコーナーで何回かピックアップしたことがある「バカに毛が生えたブログ」さんが、興味深いツイートを投稿していた。
なんか需要に合わせて検索順位が動いてる気がするんだよなー。割と早い段階で。
検索クエリの投げられた回数とかによっても変わるのかな。わかんないけど
— FG (@fuguti) 2014, 3月 3
例えば、急激に増えた質問系のクエリに対して1~15位くらいまでユーザーの満足できるサイトが全然なくて16位にとてもいいサイトがあった時に、そのサイトを押し上げていくような仕組み、のイメージ。リンクと関係ない所で。
— FG (@fuguti) 2014, 3月 3
同じクエリであったとしても、需要に合わせて検索結果を調整するというのは、確かにあるだろう。また、検索ユーザーの検索意図により合致したページを上位に持ってくる(バックリンクの評価よりも優先する)というのも、まさにグーグルが取り組んでいることではないだろうか。
グーグル検索の同じような変化に気づいていたら、ぜひ教えてほしい。
「グーグル検索は俺の庭」ではない
被害者はスパムされたグーグル (UMA)
手動の対策を受けたサイトの担当者が「大変なことになった」「コンバージョンが減った」とグーグルを非難したくなる気持ちも、わからないではない。しかし元記事では、順位が落ちたのは担当者の責任であり、グーグルからみると、良い検索結果ではなくなるようにされたグーグルが被害者なのではないかと指摘している。
私はこれまで数十サイト、不自然なリンクに対して適用された対策を取り消してきましたが、担当したサイトの管理者などの中に、「掲載順位が下がり、お問い合わせ数や収益が減って、大変だからどうにかして欲しい(泣)」といったようなことを言われる方がいます。
しかし、「手動による対策」が適用されるということは、Google検索に対して害を加えようとしたため、適用されたものです。つまり、Googleは加害者ではなく、被害者ということになります。本当に泣きたいのは、Google。
Google検索は、Google社のものであり、それ以外の誰のものでもありません。これが逸れてしまうと、「検索エンジンは俺の庭」などといったことになります。
ややもすれば、きつい言い方にも受け取れるが、あなたも同意できるのではないだろうか。
生活インフラであるかのように日常的に利用していたとしても、グーグル検索はグーグルという一私企業が利益を上げるために提供しているサービスだ。自社の正当な営利活動を妨害する人間に対して毅然と対処するのは、まったく当然のことだ。
企業の営利活動でなかったとしても、あなただって自分の家の庭に生ゴミを撒き散らかされたら憤慨するだろう。
「グーグル検索は俺の庭ではない」は正しい。
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