無料でだれでもできるSEO基礎「●●の工夫」、軽視するのは今でも損!【SEO記事12本まとめ】
無料でだれでも使えて、SEOの順位アップに今でも効果のある「基本手法」を、あなたは有効に使いこなせているだろうか? グーグルのジョン・ミューラー氏が語ったその手法とは……。
ほかにも、SEOに役立つ次のような情報をまとめてお届けする。
- SEOに強くなるのに必要な、SEO“以外”の3つの素養
- 中古ドメイン名SEOスパムをグーグルは見過ごしているのか?
- 新Search Consoleがベータ版を卒業!
- 低品質コンテンツを新しいページで作り直すなら301? canonical?
- グーグルが検索結果に表示する日付は、公開日? 最終更新日?
- 構造化データを学べる教材をグーグルが公開
今週のピックアップ
無料でだれでも使えるSEOの基本手法、それはtitleタグの工夫。軽視するのは今でも損!
キホンだけど大切なSEO (John Mueller on Twitter) 海外情報
無料でだれでも使える、そして(以前ほどではないが)しっかりとSEOの効果がでる手法があると言ったら、あなたは興味をもつだろうか。
それは「titleタグをちゃんと工夫して設定すること」だ。
グーグルのジョン・ミューラー氏も、titleタグに関して次のようにコメントしている。
titleタグは、自分自身を検索で容易に表現できる方法だ。有利に使いなさい。何と言っても無料だ!
Title tags are how you can easily present yourself in search - use them to your advantage, they're free! https://t.co/Qo2TTnj3Np
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) 2018年9月12日
この発言は、ツイッターでの「サイト内のページの98%が同じtitleタグだったら、それは良いことではないよね?」という投稿に対してコメントしたものだが、SEOの基本であり重要なポイントを再確認するものだ。
残念ながらtitleタグ(のキーワード)は、「上位表示の要因」という観点では以前ほどの効力はない。しかし、titleタグが重要であることは、今でも変わりはない。
元質問のようにサイト内のほぼ全ページに同じtitleタグを付けている人が、このコラムの読者にいるとは思わない。それでもtitleタグを考えるときは、次のことに気を配りたい。
- 各ページに固有のtitleタグを設定する
- そのページの内容を簡潔に、的確に表現する
- 検索結果でユーザーの目を引き、他のページよりも魅力的に映るようにする
検索ユーザーの興味を惹きつけるtitleタグを付けることによって、検索上位に表示されているページよりも多くのクリックを獲得できる――そんな状況は珍しいものではない。
効果的なtitleタグの設定に関してはヘルプ記事も見直しておくといい。
ただし、少し残念なこともある。ユーザーの検索意図をイメージしながら丹念にtitleタグを作っていても、検索結果に表示されるのはグーグルが勝手に修正したものになることがあるのだ。
ただしこれは、ユーザーのクエリに対して関連性がより高くなるようにグーグルがページタイトルを意図的に書き換えているものなので(うまくいっていないことがないわけではないが)、現状ではあきらめるしかない。
- すべてのWeb担当者 必見!
グーグル検索SEO情報
SEOに強くなるのに必要な、SEO“以外”の3つの素養
情報設計・ユーザビリティ・ウェブアクセシビリティ (Pedro Dias) 海外情報
ブラジルのグーグルの元社員だったペドロ・ディアス氏がこんなツイートを投稿していた。
「情報設計(IA)」「ユーザビリティ」「ウェブアクセシビリティ」――この3つをまったく学んだことがない状態でSEOに取り組むというのは、数学や物理を学んだことがない人がエンジニアになろうとするのに等しい。
An SEO that never studied Information Architecture, Usability and Web Accessibility is equivalent to an engineer that never studied Mathematics and Physics.#thisIsHowYouLearnSEO
— Pedro Dias (@pedrodias) 2018年9月2日
ディアス氏の発言は、言い換えれば、SEOには次の3つの知識が必要だということだ。
- 情報設計(IA: Information Architecture)
- ユーザビリティ
- ウェブアクセシビリティ
「SEO」を狭義の意味にとらえて「上位表示だけが目的」とするならば、これらの知識はなくても問題ないかもしれない。しかし現在のSEOは、そんな単純なものではない。サイトの使いやすさやユーザーの満足度など、いわゆるユーザー体験もSEOとセットとして考えなければ成果につながりにくい。ユーザー体験に優れたサイトは評判が良くなり、グーグルの評価にも良い影響を間接的に与えるかもしれない。
情報設計に含まれる要素としては、たとえば次のようなものがある:
- カテゴリ設計
- サイト内の導線設計(サイト内リンクを含む)
- ページ内要素のレイアウト設計
- メニューやナビゲーションの設計
- ボタンやメニューのラベルにどんな文言を表示するか
- などなど
こうしたことは、いったんサイトを公開すると修正が難しいものもある。サイト公開後の年月がたてばたつほど、修正は困難になっていく。
ユーザビリティとウェブアクセシビリティも、サイトの使いやすさを向上させるためには、無視すべきでない要素だ。
「上位表示がすべてのSEO」があなたの唯一の目的ならば話は別だが、ユーザー体験も含めたSEOをあなたが目指しているなら、これらのことにも関心を持つと、あなたのSEO担当者としての能力はググッと高くなるのではないだろうか。
- すべてのWeb担当者 必見!
中古ドメイン名SEOスパムをグーグルは見過ごしているのか?
最優先で対処しているとは言うけれど (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報
中古ドメイン名を悪用したSEOスパムサイトが検索結果で上位表示している――そんな状況が英語版オフィスアワーで指摘された。先日のコアアルゴリズムアップデート以降、以前にも増して状況が悪化しているというのだ。
これに対して次のような見解をジョン・ミューラー氏が述べた。
期限切れした中古ドメイン名の利用に関しては、ウェブスパムチームが最優先で対処している。新しいコンテンツあるいは以前のコンテンツを公開したり、以前に獲得していたバックリンクを隠すためにリダイレクトしたりするなどあらゆるテクニックに対して、多くのケースで対処している。
ウェブスパムチームが一生懸命に対策にあたっているから、そう簡単には抜け道を見つけられるとは私は思わない。それでもバレずにうまくやっているケースがあるかもしれない。
もしそういったケースを見かけたら、具体事例をフィードバックしてほしい。具体例が多ければ多いほど、どのように対処することができるか考えるのに役に立つ。
期限切れしたドメイン名を入手してSEOに悪用するのは、新しいテクニックではなく、以前から使われている(どのように利用するかの詳細はここでは触れない)。グーグルとしてはきちんと対処しているとミューラー氏は説明している。
だが果たして本当にそうだろうか? 中古ドメイン名を悪用して、検索ボリュームが多そうなキーワードで上位表示し続けている、そんなサイトの例を筆者も最近聞いたばかりだ。特に、アフィリエイト系サイトで中古ドメイン名スパムが多い印象を受ける。
もし中古ドメイン名を悪用したサイトを見かけたら、グーグルにフィードバックしてほしい。「グーグルはスパムを見逃している」と日本語で愚痴っていても、何も変わらない。具体的な情報を添えてフィードバックすることが、我々が起こしうる建設的なアクションであり、グーグルはそうした情報をしっかりと役立てる体制を整えている。
フィードバックは、スパムレポートから報告できるし(ページ下の[ウェブスパムを報告]ボタンから)、検索結果ページの下にある[フィードバックを送信]リンクからもフィードバックを送信できる。
フィードバックの際には、単に「中古ドメイン名スパム」と書くのではなく、具体的な「検索キーワード」「問題があるページのURL」に加えて、なぜそのページに問題があるのかを、日本語で具体的に記述するようにしよう。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 中古ドメインスパムを発見した人
新Search Consoleがベータ版を卒業! これからはこちらが正式版
移植済みのレポート旧バージョンから削除 (Search Consoleヘルプ) 国内情報
ベータ版として公開されている新しいSearch Consoleが正式版になった。これまでのSearch Consoleはすでに“旧”バージョンになったわけだ。英語版のウェブマスター向け公式ブログではアナウンスが出ている。日本語ブログでも近いうちに翻訳記事が出るであろう。
旧バージョンから新バージョンへの移行に関するヘルプ記事が公開されている。
新バージョンにはまだ移植されていない機能は旧バージョンを当面は使い続けることになる。しかし移植が完了している機能や新機能に置き換わった機能は新バージョンを使ったほうがいい。次のような理由からだ。
- 16 か月分の検索トラフィック データを使用可能(旧バージョンでは 3 か月分)
- モバイル対応
- 特定のページに関する詳細情報(インデックス カバレッジ、正規 URL、モバイル ユーザビリティなど)
- クロールの問題の影響を受けたページの再クロールを監視、修正、リクエストするためのトラッキング フロー
- 新しいまたは改良されたレポートとツール
また次のような注意書きもヘルプ記事には書かれている。
各レポートで、新バージョンがリリースされている場合は、これを使用することを強くおすすめします。 新バージョンがリリースされている場合、旧バージョンのレポートは間もなく削除されます。
新Search Consoleを使いこなすためにヘルプ記事をよく読んでおこう。
- すべてのWeb担当者 必見!
低品質コンテンツを新しいページで作り直すなら、301とcanonicalのどちらを使うべきか?
同じURLのまま改善すべし (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報
英語版オフィスアワーで、次のような質問があった。
低品質なコンテンツを作り直して新しいページに記事を書くとしたら、「301リダイレクト」と「rel="canonical"」のどちらを使ったほうがいいですか?
ジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスした。
一般的には、古い記事を新しい記事に置き換えるなら、それは301リダイレクトを使う状況だ。なぜなら“置き換え”になるからだ。
しかし、URLは変えずに内容だけを更新しても構わない。内容を変えるにしても、必ずしもURLを変える必要はない。
私たちにとっても、同じURLのほうがそれまでの評価を引き継ぎやすい。URLを変えると、それまでの評価をどのように新しいURLに転送するかを考えなければならなくなるからね。
コンテンツ品質に問題があると判断しそれを改善できるのであれば、新たなページを作る必要はない。URLを保ったままコンテンツを修正すればいい。
そのほうが、サイト内リンクを張り直す必要もないし、多少なりともあるだろう外部リンクもそのままで気にしなくていい。
- すべてのWeb担当者 必見!
ソーシャルもやってます!