「SDGs」認知率が1年間で大きく増加し29.1%に。学生の認知率は45%【電通調べ】

SDGsに関連する8つの行動様式、最上位は「脱プラ」。「ミニマリスト」「サーキュラーエコノミー」にも高い関心。

電通の全社横断プロジェクトチーム「電通Team SDGs」は、第3回「SDGsに関する生活者調査」の結果を発表した。

「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」は、2015年9月の国連サミットで採択された提言。「貧困をなくそう」「饑餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」など、国連加盟193国が2030年までに達成するとした17の目標で、今後避けて通れない課題として、取り組みが拡大している。

 

 

本調査では、SDGsに対する「認知・理解」「具体的な行動」「自治体・企業に対する期待」「SDGs実践状況の実態と障壁」「情報接触経路」などについて、毎年調査を実施しており、今年で3回目。

SDGsに関連する8つの行動様式、最上位は「脱プラ」

今回の調査では、SDGsに関連する行動として「エシカル消費」「ミニマリスト」「シェアリングエコノミー」「アップサイクル」「サーキュラーエコノミー」「脱プラ」「ESG投資」「ソーシャルグッド」の8つの行動様式・単語について、認知・共感・実践意向を聞いた。その結果、「脱プラ」 が認知率、共感率、実践意向率のいずれでもトップだった。認知率、共感率、実践意向率をポイント(pt)として合算すると、「脱プラ」182.2pt、「ミニマリスト」152.3pt、「サーキュラーエコノミー」107.2ptの順となった。

 

 

 

 

続いて、「SDG Industry Matrix」(産業別SDGsの手引き)の産業区分に基づき48項目を提示し、「この先増えるだろうと思うもの」を聞いた。その結果、社会的に増えそうなものは、「エコバッグ」48.2%、「自動運転」47.9%、「在宅ワーク」40.3%、「電子カルテ」39.1%、「副業」37.3%が上位となった。個人的に「この先、増えた方がいいと思うもの」 は、「エコバッグ」45.9%、「売れ残りなどの訳あり商品のお店」34.6%、「在宅ワーク」33.1%、「ゴミ再利用」32.9%、「予防医療」30.6%が上位だった。

 

社会的に、この先、増えそうなもの

 

個人的に、この先、増えた方がいいもの

学生の認知は45.1%、前回からほぼ倍増

「SDGs」の認知率については、前回2019年調査の16.0%から、13.1pt上昇し29.1%。前々回→前回は1.2pt増だったのに比べると、この1年でSDGsの認知は急上昇したと言える。学生の認知は、前回の24.8%から45.1%とほぼ倍増している。性・年代別でも、女性60代を除く全年代で認知率が上昇していた。とくに男性10代(19年28.9%→20年55.1%、+26.2pt)、女性20代(19年9.3%→20年31.7%、+22.4pt)など、若年層・学生の上昇が目立つ。

 

性別・年代別のSDGs認知率の経年比較

 

職業別のSDGs認知率の経年比較

 

SDGsを認知した情報源(基数:SDGs認知者)

調査概要

  • 【調査対象】日本全国の10~70代の男女
  • 【調査方法】インターネット調査(電通マクロミルインサイトが実施)
  • 【調査期間】2020年1月18日~1月19日
  • 【サンプル数】性年代各100名ずつ、計1,400名
  • 【留意事項】前回調査と今回の調査は、サンプル数・対象地域など条件が異なるところがあり、統計上の単純な比較はできないため、参考値としての比較。
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