高校生のふだんのパソコン使用、「ノート型PC」「タブレット」で「動画視聴」のパターンが多い【LINE調べ】
LINEの調査サービス「LINEリサーチ」では、「高校生がふだんパソコンで何をしているか」について調査した結果を発表した(有効回収数:5,252サンプル)。
社会人の業務では必要スキルとされるパソコン利用だが、スマホの普及により、高校生・大学生では利用機会が急減しているとの説もある。この調査では高校生約1,000人から、普段パソコン(タブレットを含む)を使うか、自宅にパソコンがあるか、どういった利用をしているかをアンケートしている。
自宅で使うのはノート型パソコンやタブレット、動画視聴や検索がメイン
まず「自宅に自分が使用するパソコンはあるか」を聞くと、スタンダードイメージであるいわゆる「デスクトップ型パソコン」については18%に留まり、「ノート型パソコン」41%、「タブレット(iPadなど)」39%となった。「自宅にパソコンやタブレットはあるが、自分が使うことがあるものはない」16%、「自宅にパソコンやタブレットはない」12%も一定数存在する。
学年別の傾向としては、高校1年生は「タブレット」の割合が高く、2年生以降では「ノート型パソコン」が高かった。男女別では女子よりも男子のほうが「パソコン」を使う割合が高かった。
ノート型パソコンまたはデスクトップ型パソコンを使っている高校生563人に「パソコンでふだんしていること」を聞くと、上位は「動画を見る」「検索サイト/サービスで検索する」「インターネットサイトをみる」だった。勉強のための活用も目立つ。男女別でも順位は変わらないが、男子のほうがいずれの項目も利用割合が高い。
続いて、パソコンを使っている高校生に「いつごろから使い始めたか」を聞くと、「高校生になってから」27%、「中学生」25%、「小学4年生~6年生」19%が上位だった。やはり中学高校入学の節目で、パソコンを買ってもらう・自宅のパソコン使用が解禁される、というケースが多いようだ。なお男女別では女子のほうが「小学校に上がる前から~小学6年生」までに使い始めた人の割合が高かった。
パソコンを使っているときも、文字入力の方法はキーボードだけでない?
パソコンとスマホの使い分けにおいて、CPU性能や画面サイズに加え「キーボード入力」をあげる人も多い。そこで高校生を対象に、「パソコンでの文字入力の方法」をあらためて聞くと、「キーボードを見ながら・確認しながら」という人が最多で、7割前後を占めた。ゲームなどでキーボードに馴染んでいるユーザーも多いと思われる。「キーボードを見ないで入力するタッチタイピングで」という人は2割前後で、女子より男子のほうが多い。またタブレットを含んでいるため「タッチパネルのキーボードで」という人も1割台存在する。また「手書きパッド」「音声認識」も少数ながら存在する。
そして最後に「パソコンで今後、できるようになりたいこと」を聞くと、高校1年生は「早く/正確な、文字入力」66.1%、高校2・3年生は「キーボードを見ずに、文字入力」58.8%・58.9%と、文字入力に関することが上位を占めた。“パソコンとスマホの違い”ということについて、高校生は「キーボード入力」を本質として捉えているのかもしれない。また全体3位は「動画の編集」であり、動画を見るだけではなく自分で編集することにも興味があると思われる。
ただし学年別で見ると、高校3年生では「表計算ソフトを使いこなす」「文書作成ソフトを使いこなす」などが上位となっており、就職あるいは大学生活を意識している様子もうかがえる。
調査概要
- 【調査対象】日本全国の高校1年生~3年生の男女
- 【調査方法】LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
- 【調査期間】2021年5月27日~28日
- 【有効回答数】1,050サンプル
※2021年7月12日追記:記事の初出時において、タイトルにまぎらわしい表現があったため、訂正させていただきました。
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