コロナ禍でコミュニケーションは増えた?減った? 20代は「減少」を感じていない【リスモン調べ】
リスクモンスター(リスモン)は、第1回「コミュニケーションに関する意識」調査の結果を発表した。20歳~69歳の男女1,000人から回答を得ている。
若い年齢層ほどコミュニケーションの減少を感じていない
まずコロナ禍を契機に迎えたニューノーマル時代において、「コミュニケーション量が変化したか」を聞くと、全体では「変化なし」51.4%が多く、「減少した」43.3%が「増加した」5.3%を大幅に上回った。
テレワーク実施別で見ると、テレワーク実施者は過半数(54.9%)が「減少した」と回答しているが、テレワーク未実施者は「減少した」は37.4%に留まっている。
また世代別では、若い年齢層ほどコミュニケーションの減少を感じていない。特に20代は「変化なし」58.0%、「増加した」11.5%と、他年齢層とかなりの違いを見せている。
そこで「コミュニケーションが減少した理由」「コミュニケーションが増加した理由」を聞くと、まず「コミュニケーションが減少した理由」では、「会食の減少」66.1%、「家族、友人、知人との交流の減少」62.6%、「同僚、上司との会話の減少」43.2%が上位だった。女性は男性に比べて「家族、友人、知人との交流の減少」71.8%が男性の52.4%より20ポイント近く高い。また世代別では年齢が上がるほど「同僚、上司との会話の減少」が高い。
一方「コミュニケーションが増加した理由」では、「オンライン会議の増加」47.2%、「家族、友人、知人とのオンライン交流の増加」39.6%、「在宅時間が増え、家族と過ごす時間が増えた」32.1%が上位だった。世代別では、30代・40代で「オンライン会議の増加」が6割を占め、50代・60代で「在宅時間が増え、家族と過ごす時間が増えた」が他世代より高い傾向を見せた。
「コミュニケーションの変化と業務効率の変化」に強い関係性
ここからはテレワーク実施者に対象を限定し、「コミュニケーションの変化とストレスの変化」「コミュニケーションの変化と業務効率の変化」について集計。まず、テレワーク実施者においては、コミュニケーションが増えた人は「ストレスが増えた」50.0%、「ストレスが減った」40.0%とほぼ両方に分かれた。しかしコミュニケーションが減った人は「ストレスが増えた」37.1%が「ストレスが減った」23.1%を大きく上回った。
また、「コミュニケーションの変化と業務効率の変化」では、コミュニケーションが増えた人は「業務効率が改善した」57.5%が「業務効率が悪化した」35.0%を上回ったが、コミュニケーションが減った人は「業務効率が悪化した」43.0%が「業務効率が改善した」13.4%を上回り、真逆の結果となっている。ともに改善/悪化した人は一定数いるため、本人の業務能力がコミュニケーションに依存している可能性も考えられるだろう。ニューノーマル時代への移行を受け、意識的なコミュニケーションコントロールが重要と思われる。
調査概要
- 【調査対象】全国20歳~69歳の男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2021年11月12日~15日
- 【有効回答数】1,000サンプル
ソーシャルもやってます!