Google Analytics入門 第7回 どんな検索キーワードが使われているか?
第7回 どんな検索キーワードが使われているか?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<検索エンジンマーケティング編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、SEOをはじめとする検索エンジンマーケティングに参考となるような事例について解説します。ユーザーが使っている検索エンジンやキーワードを知ることは、ユーザーの自社サイトへの誘導方法を考えるときに役立ちます。
ユーザーがあなたのWebサイトを訪問する大きなきっかけとなるのが「検索エンジンの検索結果画面への表示」ですが、このとき、ユーザーはどんなキーワードであなたのWebサイトを発見しているのでしょう。
訪問者があなたのサイトにたどり着くために使ったキーワードが多い順に表示されます。単語と単語の間の「+」マークは、ユーザーがand検索を行っていることを示しています。どのような組み合わせで単語が使われているかもあわせてチェックしましょう。
結果はこう読め!
いわゆる80対20の法則では捉えきれない、活性化されたニッチな市場が存在すると言われている。グラフにするとまさしく長いしっぽのように見えることからこのように呼ばれている。
インターネットでは「ロングテール」という現象が見られます。ユーザーが使用する検索キーワードにもこの現象が見られ、あなたのWebサイトも実に多様なキーワードで検索されているはずです。訪問数が1しかないキーワードの中に、宝が埋もれている可能性があるので、穴が開くまでこのレポートを眺めましょう。
たいていの企業Webサイトでは、社名やブランド名、商品名などがこのレポートに並ぶはずです。それらの表記の方法も、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットなどさまざまです。しかし、あなたの本業のビジネスに直結するキーワードであなたのWebサイトを訪問するユーザーが存在するのは当たり前のことです。また、それらのキーワードがこのレポートの上位に並ぶのも当然のことです。
このレポートで見なければならないのは、本業のビジネスにとっては重要なのに、訪問数が少ないキーワードがないかどうかです。たとえばあなたのWebサイトに商品情報があるにもかかわらず、このレポートにリストされていない商品名やサービス名があれば、なぜそのキーワードであなたのWebサイトを訪問するユーザーがいないのか、原因を考えてみましょう。
リストされない原因として、商品名やサービス名をアルファベット表記しているから、ということが考えられます。ユーザーが検索エンジンで調べ物をしようとするとき、ほとんどが、耳で聞いた音を頼りに検索しています。カタカナを使って検索しているユーザーと、あなたのWebサイトとのミスマッチがここに起きています。商品名やサービス名には、それぞれのブランドイメージがあります。それらを損なわないように、プレーンテキストでカタカナ(読み方)を併記するという方法も有効です。
該当するキーワードをふんだんに使ったページを作ったり、画像をテキストに差し替えたりという作業を通じて、重要なキーワードがこのレポートにリストされるようにWebサイトを成長させていきましょう。
POINT!
キーワードリストは、ユーザーが何を望んでいるのかがわかる宝の山。これを放置しないで、次の一手を考える道筋にしましょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第4章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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- どんな検索キーワードであなたのページにたどり着いたのか?
- ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
- お客さんはウェブサイトのなかでどんな行動をしているのか?
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