アクセス解析のデータ取得からレポート作成までを自動化する「GA Client」を実践活用 第7回
前回の記事『アクセス解析データも自動取得できる便利な「コンテンツ在庫表」を作る 第6回』で取り上げたGoogleアナリティクスのデータを自動で取り込めるGoogle Docsのスクリプトが好評だったようだ。「こんなことができるとは知らなかった」「他の目的で使いたい」という声や、任意のデータを取り込めるように実際に応用してみた、といった声がソーシャルネットワークや実際にお会いした人達から寄せられた。
ただし、あのスクリプトはコンテンツ在庫表という用途に特化しているため、汎用的に使うためには改造や工夫が必要になる。ニーズがあるのであれば、それを実現したい。日々のレポート作成業務の負荷を下げるのも、本連載の趣旨「1万円で真似できる“戦略的サイト運用”術」に含まれる。
そこで今回は、より簡単な操作で、柔軟に欲しいデータを取得できるようにバージョンアップしたスクリプトと、それを活用して、見せ方をカスタマイズしたレポートとグラフも自動更新させる方法について紹介したい。
今回の想定真似コスト 3~6時間、ゼロ円
今回紹介するのも、前回と同様にGoogleドキュメントとして作った自動化ツールだ。その名も「GA Client」。あなたのGoogleアナリティクスからデータを自動的に取得してきて、Googleドキュメント上のスプレッドシートにレポートを自動的に作るためのものだ。
この「GA Client」を使えば、いちいちGoogleアナリティクスの画面からExcelにコピー&ペーストしたりCSVをダウンロードして読み込ませたりしなくても、手間をかけずに毎月や毎週のアクセス状況レポートを一瞬で作れる。あなたのGoogleドキュメントにコピーして使えるようにしてあるので、ひととおり使い方を学べば、すぐに使い始められるはずだ。
GAと連携してレポートやダッシュボードを自動更新できる
Googleドキュメント「GA Client」
「GA Client」は、あなたのGoogleドキュメントにコピーして使うように作ってある。以下のリンクをクリックするとテンプレートのGoogleドキュメントが開くので、Googleドキュメントのメニューから[ファイル]>[コピーを作成]を選んで、あなたのGoogleドキュメントに保存して使ってほしい。
Googleアナリティクスのデータ取得API仕様変更にともない、この記事で紹介している自動処理Googleドキュメントのテンプレートは正しく動作しなくなっています。修正版ができ次第、このページに記載します。
- Googleアナリティクスのデータを取得できる「GA Client」 (Googleドキュメント)※このドキュメントをそのまま使うのではなく、Googleドキュメントのメニューから[ファイル]>[コピーを作成]を選んで、自分のGoogleドキュメントアカウントに保存して使用
説明と注意点
- Googleアナリティクスからのデータ取得はMikael Thuneberg氏のスクリプトを利用している
- スクリプトを実行するためには、初回のみ表示される認証ダイアログで「OK」をクリックする必要がある
「GA Client」の設定と使い方
運用をイメージできるように、実際の使い方を手順に沿って紹介しよう。
1. まずはログイン
どのシートからでも実行できるように、Googleドキュメントの標準メニューの一番右に、「GA Client」というメニューを追加してある(表示されていない場合はこの下の説明を参照)。
※表示されない場合は、「Profile」シートにある「Update」ボタンをクリックし、スクリプト承認ダイアログで「OK」をクリックしてから再度「Update」ボタンをクリックする必要がある(都合、「Update」ボタンを2回クリック)。
この「GA Client」メニューをクリックして表示される「Sign In & Update」を実行すると、ログイン用のダイアログが表示される。
Googleアナリティクスにログインするときのメールアドレスとパスワードを記入する。「Stay signed in」にチェックを入れると、次回からログインしないで更新が可能になる。
「Sign In」ボタンをクリックして認証に成功すると、ダウンロードされたプロファイル情報が「Profiles」シートに記入される。
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