「JS・CSS・画像の動的配信」に対するグーグル社員からの3つのアドバイス
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「JS・CSS・画像の動的配信」に対するグーグル社員からの3つのアドバイス
JavaScriptとCSS、画像の配信方法 (Pierre Far on Google+)
英グーグルのピエール・ファー氏が「動的な配信」のモバイル構成におけるJavaScriptとCSS、画像の処理方法に関してGoogle+でアドバイスした。
ウェブマスターさん、JS・CSS・画像を動的に配信するときは注意を
JavaScript、CSS、画像といった、HTMLページから参照するリソースを提供するのに動的な配信を利用するときに、インデックスなどの問題が発生しがちなことがあるようだ。これらの問題はとても簡単に回避できるもので、ほとんどすべてのケースで動的な配信を利用する必要はない。
動的な配信というのは、1つのURLで、異なるユーザーに対して異なるコンテンツを返す構成のことだ。通常は、モバイル向けまたはPC向けに最適化したコンテンツを返すか、ブラウザの種類に応じて別のURLへリダイレクトする。
動的な配信の代わりに利用できる手法は、次のようなとてもシンプルなものだ。
JavaScript ―― 条件に応じて異なるJavaScriptファイルを取得させるシンプルなJavaScriptコードだけをHTMLに書いておく。
CSS ―― メディアクエリを使って、適切なCSSファイルをダウンロードさせる。
画像 ―― <picture>要素かsrcset属性を使う(詳細はここ)。まだすべてのブラウザでサポートしている状況ではないが、すぐにそうなるだろう。まもなくだから、今のうちに準備しておいたほうがいい。
たしかに、サーバー側で何らかのプログラムを動作させて判定しなくても、こうした手法を使えばブラウザごとに異なるリソースを読み込ませることはできる。
ただし、スマートフォン向けとPC向けなど、HTML自体もサーバー側で出し分けている場合は、こうした手法の採用には注意するほうがいいだろう。
というのも、出し分けの判定処理が、サーバー側のプログラムと上記のような手法とで複数あることになってしまうからだ。
こうした判定は1箇所にまとめておかないと、新しいデバイスが出てきた際の対応が煩雑になってしまう可能性がある。
質が高いリンクがあればペンギンアップデートはへっちゃらってホント?
まず問題を解決すべき (Google Webmaster Central office-hours hangout)
不自然なリンクを削除しなくても良質なリンクをたくさん集めれば、理論的には、ペンギンアップデートから回復できるといった趣旨の発言をグーグルのジョン・ミューラー氏が昨年暮れのオフィスアワーでした。
この発言に対して、後にミューラー氏は次のように釘を刺した。
「高品質なサイトから自発的なリンクを獲得しようとする」ことは、別の側面として「単にリンク構築を行う」ことになってしまう可能性がある。そうなると結果として、さらに多くの不自然リンクを自分のサイトに集めることになる可能性がある。
リンクに問題があることがわかっているなら、不自然なリンクをさらに集めたとしても問題は解決しない。
特にビジネス目的でWebサイトを運営しているのならば、まずは問題点を解決するべきだ。すでに存在する問題を何か別のもので覆い隠そうとするべきではない、
良質なリンクを集めようとする試みが、不自然なリンクを再び集めることに繋がりかねないことを、ミューラー氏は危惧しているのだ。
ペンギンアップデートにおいて、不自然なリンクに対する手動対策からの解除には、問題となる不自然リンクの徹底的な削除と対応が大原則だ。これを怠ることはあり得ない。そのうえで、質が高い自然なリンクを得ることができれば回復を後押しするのだ。
「良いリンクを集めれば、悪いリンクを放置していてもペンギンアップデートから逃げられる」というとらえ方をするべきではない。
ソフト404が通知された2つの状況、対処が必要か?
片方は不要、もう片方は必要 (WebmasterWorld)
「ソフト404」に関して、WebmasterWorldフォーラムに次のような質問が投稿された。
固有のコンテンツがほとんどなく、ヘッダーやサイドバーなどサイト共通のテンプレート部分がほとんどを占めるページがある。headセクションにはnoindexタグを記述してある。
これらのページに対してソフト404の通知がウェブマスターツールに出ている。
これとは別に、サイト内検索で結果がゼロのページに対してもソフト404の通知があがってきた。
対処したほうがいいのだろうか?
フォーラムメンバーからさまざまなアドバイスが出ているが、筆者の見解をあわせてまとめておこう。
固有のコンテンツに乏しいページ
グーグルは最近、404検出の対象を変更し、実質的なコンテンツがないページをソフト404扱いするようにした。2014年10月後半くらいからだ(詳細を知りたければ筆者のブログ記事を参照してほしい)。
これは技術的な問題であり、品質に関わる問題ではない。特に、質問者の場合はnoindex robots meta タグを記述しているので、ランキングに対する悪影響はないだろう。放置しておいて構わないはずだ。
サイト内検索結果がゼロのページ
一方、こちらは対処が必要だ。そもそも、サイト内検索の結果ページをクロール、インデックスさせることを、グーグルは推奨していない(技術に関するガイドライン)。
robots.txt を使用して、検索結果ページや、検索エンジンからアクセスしたユーザーにとってあまり価値のない他の自動生成ページをクロールしないよう制御します。
サイト内検索の結果ページは、原則的にrobots.txtでブロックしておくこと。そうすればソフト404は結果的に消える。
もう存在しないリンクでも否認すべきか?
不要 (WebmasterWorld)
リンクの否認ツールの使い方に関して次の質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。
次のような状況でもリンクを否認したほうがいいのだろうか?
- 否認したいリンクがあるサイトはもう存在しなくて、グーグルのキャッシュにも残っていない
- そのサイトからリンクがすでに削除されている
否認する必要はないだろう。
リンクの否認は、そのリンクが張られているページがその次に再クロールされた後に処理される。再クロールされればそのリンクがあったページやそのリンクがもはや存在しないことをグーグルは認識する。したがって否認していなくても、サイトに張られている(不自然な)リンクの対象からはやがて外れる。
もちろん万全を期すために、すでに存在しないリンクであっても否認対象に含めても構わない。そうすることで悪い影響が出るとも思えない。
だがすでに存在しないリンクの否認が必要かどうかと問われれば、必要ないと答える。たとえウェブマスターツールのリンクレポートに残っていたとしてもだ。
グーグルが、ウェブマスターツールの新機能のテスターを募集中
「検索クエリ」の新しい機能を一足早く試せるチャンス (Google Webmasters on Google+)
ウェブマスターツールの「検索クエリ」に新しい機能が加わることをグーグルのジョン・ミューラーは先日明かした。この新機能を試すテスターの募集をグーグルが始めた。
こちらのフォームから応募できる。
フォームは英語だが、日本のサーチクオリティチームが再共有して募集しているので、筆者たちも応募できることは間違いない。
入力必須なのはウェブマスターツールを管理しているグーグルアカウントのメールアドレスだけだ。あとは、テスターに応募する意思を示すチェックボックスを入れ、入力したメールアドレスをプライバシーポリシーに基づいて連絡用に利用することに了承する。
どんな機能なのかはまったく不明だ。ベータ版よりも前の段階のアルファ版ということで、これから大きく変わることもありえるそうだ。早ければ来週あたりから利用可能になるかもしれない。興味があればテスターとして応募しよう。
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