アウトリーチ とは 意味/解説/説明 【outreach】
SEO用語における「アウトリーチ」は、リンク獲得のための働きかけのこと。
具体的には、
- 検索評価を高めたいページのトピックに関連しているサイト管理者やブロガー
- メディアなどで執筆しているライター
- トピックに関連しているビジネスを行っている企業や店舗の人
- トピックに関連している団体
などに対して、
- メール
- SNS
- 対面
- 手紙
などの手段を用いて連絡をとり、リンクを依頼する作業のことを指す。多くは、「リンクビルディング」「リンク構築」のための動きの1つとして行う。
マーケティング目的の施策ではあるが、全体として広報的な意味あいが強い。そのため、最初の連絡からリンクを依頼するとは限らず、まずは相手との関係性を構築するコミュニケーションとして「こんなサイトをやっているこういう者である」といった連絡から始まることも多い。その手前の段階で、相手のソーシャルメディアのアカウントをフォローして、リツイートしたりいいね!したりといった反応をするところから始めることもある。
いずれにせよ、リンクの依頼の段階においては単に「リンクを張ってほしい」と伝えるのではなく、具体的に伝えることが基本。たとえば次のようにする:
あなたのサイトのこの記事を拝見しました。●●のトピックをわかりやすく具体的に説明している非常に良いコンテンツだと思う。
https://(URLを記載)
しかし、なかほどにある「●●●」へのリンクがリンク切れになっている(URLはhttps://(リンク切れのリンク先)。このまま置いておくと、あなたの読者がリンク切れで残念な思いをしてしますので、代わりに私のサイトにリンクしてもらうことは可能だろうか。
私のサイトのこのページならば、あなたの記事からリンクして紹介するのにピッタリだと思う。
SEO目的でインフォグラフィックを利用する場合には、単にインフォグラフィックをサイトに掲載するだけではリンクを獲得できるとは限らない。そのため、興味をもって紹介してくれそうな人に対して、インフォグラフィックのことを積極的に連絡して知ってもらうことで、リンク獲得にチャンスを高める動きをすることは重要である。
その場合は、相手が興味をもつだろうコンテンツがすでにあるため、ストレートに「ぜひあなたのブログで紹介してください」という依頼をすることもある。
また、必ずしも相手がブログなどのメディアをもっていて直接リンクしてくれる必要はない。影響力の高いソーシャルメディアアカウントの持ち主にコンテンツを紹介してもらえば、コンテンツ自体へのトラフィックが増え、結果としてコンテンツを知った人がリンクしてくれる可能性もある。
検索順位を決定する要因としてコンテンツの重要度が非常に高くなっているGoogle検索だが、それでも検索順位決定においてオーガニックリンクが重要であることは変わっていない。
とはいえ、すでに人為的な「リンクのためのリンク」は効果を無効化されたり、悪質な場合にはガイドライン違反として手動対策の対象となったりする。
そのため、SEO担当者が現在のグーグルSEOで重視すべきリンクは、本来グーグルが評価したいオーガニックリンク(人間がページを推奨する意味で、自然に張ったリンク)である。
本来の意味でのオーガニックリンクを獲得するには、まず「コンテンツの存在を知ってもらう」必要があり、さらに「自分の管理しているコンテンツやサイトのどのページならばそのコンテンツにリンクする価値があるか」をふまえたうえでリンクするという動きが必要となる。
その対象者を増やし、動きを促進するための鍵となるのがアウトリーチなのである。