[特集] 好感度上昇で人が集まる! 評判管理の技術SMO実践テクニック
検索結果はメディアである
これまでに述べた商品名・ブランド名での検索、不具合などが起きた場合の適切な対応など、検索結果画面を利用して企業メッセージをユーザーに適切に伝達するという考え方が徐々に浸透し始めています。これは、ユーザーが情報を探す行動から考えれば当然のことといえます。
たとえば、ユーザーがある商品の公式サイトを見たいと思ったとき、多くの場合その商品名で検索をするでしょう。すなわち、
という流れで遷移するので、実は、検索結果画面は商品の公式サイトよりも先に目に触れるページとなるのです。
このように、重要な役割を担う検索結果画面ですが、まだまだ企業がこれを意識できていないことは否めません。これからは、検索結果画面は、重要な1つの「メディア」であるという意識を持っておくべきです。
企業の広報担当者は、新聞や雑誌などのメディアに取り上げてもらおう、悪い評判が立っていないか監視しておこうという活動をしていても、検索結果というメディアに対しては、まだそれを十分に行えていないケースが目立ちます。
ソーシャルメディアも広報の対象
このように、SMOは企業のSEO対策に大きな影響を与えるだけでなく、広報活動にも影響を与えることとなります。
企業の広報活動の対象といえば、これまでは新聞やテレビなどのマスメディアの報道関係者が主でしたが、もはや対象はこれだけではないことにはもうお気づきになったことでしょう。「検索結果」というメディアに表示されるソーシャルメディアにまでその範囲は広がっているのです。より影響力の大きなメディアに取り上げてもらおうという積極的な広報活動、評判管理のような保守的な広報活動いずれにおいても、それは当てはまります。
しかし、現在、企業のWebサイトを見ていると、サービスや商品を紹介しているサービスサイト、その企業の売り上げを担っているコマースサイトは、SEOやユーザビリティなど Web マーケティングを強く意識した作りになっているにもかかわらず、コーポレートサイト内のプレスリリースは PDF ファイルにリンクを張っているだけ、という作りになっていることも少なくありません。SEOを担っているWebマスターから、広報担当者まで企業が一丸となって戦略的にSMOを実施していくことがソーシャルメディアを味方に付ける第一歩となることを考えていくべきでしょう。
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SMO実践テクニック
好感度上昇で人が集まる! 評判管理の技術
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