カナダが政府WebサイトのHTTPS&HSTS化を義務づけ
Web担当者に役立つ最新情報
カナダが政府WebサイトのHTTPS&HSTS化を義務づけ
日本政府にも見習ってほしい (Government of Canada) 海外情報
カナダは、政府系サイトの公開Webコンテンツをすべて、「セキュアな」通信を通じて提供するよう義務付ける指示を、2018年6月27日に発表した。
具体的には、通信はすべてHTTPSにして素のHTTPを禁止し、さらにHSTSにすることを指示している。
また、HTTPSでも脆弱性があるTLS 1.0/1.1やSSL系を禁止し、TLS 1.2以上を利用することや、RC4や3DESといった弱い暗号化も無効にするといったことも指示している。
新たに作るサイトはすべてこれに従うこととし、既存のサイトでも個人情報などを扱う場合は「可能な限り早く」対応、そうでないサイトも2019年9月中の対応を指定している。
国レベルでセキュリティとプライバシーを保護する姿勢はすばらしい(正確には「Policy on Management of Information Technology」の対象となる部門の全サイトだが)。
Excited to announce that we published a new Policy Implementation Notice today directing departments to enable HTTPS for all public-facing sites! https://t.co/iWUGdOai0q
— Imraan Bashir (@ibash_10) 2018年6月28日
Citizens need to have trust in GC services and a secure web connection is a key first step! #secureGCdigital
Canada is publishing a policy mandating HTTPS and HSTS for every publicly accessible government web service. It's ambitious, reasonable, and strong: https://t.co/KpsbAQMot1
— Eric Mill (@konklone) 2018年6月28日
一方日本はどうだろう? 筆者が調べた限りではサイト全体を完全HTTPS化している省庁は、財務省や外務省、厚生労働省などごく一部だった(しかもHSTSではなくHTTPSへの301リダイレクトのみ)。
多くの省庁の公式サイトはChromeブラウザでアクセスすると、今月中に、「保護されていない通信」のラベルがアドレスバーに表示されるようになってしまうだろう。
国のことはさておき、あなたのサイトのHTTPS対応はすでに完了しているだろうか?
- HTTPS対応していないWeb担当者 必見!
“ウザい”プッシュ通知を撲滅していこう
良いプッシュ通知と悪いプッシュ通知の違い (sadakoa) 国内情報
「プッシュ通知」の適切な出し方と不適切な出し方を解説した記事を紹介する。元記事で解説しているのはアプリのプッシュ通知の話だが、ウェブサイトのプッシュ通知にも共通する部分があるので取り上げる。
まず、ユーザーに嫌われる不適切なプッシュ通知は次のようなものだという。
ダウンロード・起動直後にプッシュ通知の許可を求める――ウェブサイトであれば、アクセスした瞬間にプッシュ通知を受け取るかどうかを尋ねてくるパターンに相当する
どんなプッシュ通知が送られてくるかわからない
プッシュ通知の情報の質が低い、プッシュ通知が送られてくる頻度が多すぎる
対して、ユーザーが安心して利用できる適切なプッシュ通知は次のようなものだという。
送られてくる内容が直感的にわかる
適切な場面で許可を求めてくる
通知の内容を選択できる
アプリであろうがウェブサイトであろうが、プッシュ通知の大原則は、次のとおりだ。
- 適切なタイミングで
- 通知することがふさわしいユーザーに
- 役立つ情報を届ける
プッシュ通知は、上手に使えばサービスの向上につながるしユーザーにも喜ばれる。
だれでもかれでもに受信を押し付け、無分別に自己満足の情報を送りつけるのが、プッシュ通知ではない。“ウザい”プッシュ通知が蔓延すると、プッシュ通知そのものが嫌悪されてしまう。
特にWebサイトにおけるプッシュ通知に関しては、ダメなパターンが非常に多いようにみられる。各自、それが本当にユーザーにとって良いのかを考えながらうまく進めてほしい。
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- アプリ開発者にも伝えましょう
6月のオフィスアワー: 再審査リクエストのコツ、短くなったスニペット、meta descriptionは不要か? ほか
質問多すぎて時間切れ (ウェブマスター オフィスアワー) 国内情報
6月のオフィスアワーが開催された。質問に答えてくれたグーグル社員は、いつもの金谷氏とあんな氏だ。
今回取り上げられた主だった質問は次のとおり。たくさんの質問に2人がどのように回答したのかチェックしてみてほしい。
- 有料リンクの報告方法
- 再審査リクエストのコツ
- レシピの構造化データ
- 無駄に長いコンテンツが上位に来る
- ディスクリプションの文字数が短くなった
- meta descriptionは不要か?
- JavaScriptで書かれたrel="canonical"
- AMPページへの流入が減少
- canonical AMPのためにCSSサイズを増やしてほしい
- コンテンツ省略したAMPページからスマホページへの誘導
- amp-formでGETを使った事例
- Fetch as Googleでレンダリングが不完全
- 一部のキーワードで順位が不安定
- MFIの通知が英語
- 大阪弁の使用で低品質と認識されるか
- インデックスカバレッジの「クロール済み・インデックス未登録」
- すべてのWeb担当者 必見!
PWA最新情報ツイートまとめ
グーグル社員の講演をグーグル社員がツイート (ツイッター モーメント) 国内情報
グーグル日本がモバイルビジネスに関わる最新のテクノロジーを紹介するためのイベントを6月28日~29日に開催した。5月8日~10日に米マウンテンビューで開催されたGoogle I/O 2018 の発表内容をベースにしている。
グーグルの北村氏によるPWAセッションの注目ポイントを、同社の宇都宮氏がツイートしていた。モーメントにまとめたので参考にしてほしい。
- PWAを極めたい人
- 技術がわかる人に伝えましょう
「グーグルアドワーズ」が「グーグル広告」にブランド変更
さらに効果的な広告配信が可能になることを期待 (グーグル広告主コミュニティ) 国内情報
グーグルは、広告プロダクトとして提供していた「グーグル アドワーズ(Google AdWords)」を「グーグル広告(Google Ads)」としてブランド名変更することを発表した。
18年近く前に始まったアドワーズ広告は、検索連動広告として検索結果(だけ)に掲載される広告だった。しかし長い年月を経て、グーグルが配信する広告は、YouTubeやグーグルマップ、Google Playなどにも拡大している。スマートフォンに代表されるようにユーザーが利用する端末も変化してきた。
こうした背景があって、今回のブランド変更になったようだ。変わるのはもちろん名前だけではない。よりいっそう効果的な広告を配信するための改良も計画されている。
グーグル広告のほかにも、広告主向けやメディア向けのソリューションも、次の2つのブランドに統合される。
- Google マーケティング プラットフォーム
- Google アド マネージャー
このコラムを読んでくれているウェブ担当者のなかには、SEOだけではなくグーグル経由で配信する広告運用に携わっている人も多くいるはずだ。生まれ変わったグーグル広告で、集客をさらに増やせることを期待しよう。
なお、安田編集長がもう少し詳しいことを編集長ブログに記している。こちらも参照してほしい。
- 広告運用者に伝えましょう
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
Search Consoleの新ツールと求人検索用の新技術を紹介する記事を今週はピックアップ。
- 新Search Consoleに「URL検査ツール」が追加、Googleのインデックス状況を詳細にレポート
もう使えるようになっている人もいるはず。
- すべてのWeb担当者 必見!
- Google、求人検索ためのIndexing APIを公開。即時性が高いクロール・インデックスを可能に
JobPosting構造化データをマークアップしたページだけが対象。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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